第2話 帰宅途中
そして何事もなく時間は過ぎていく。
こう見えて陰キャではあるのだが、クラスで浮いてるわけではない。
単純にモテない系のよくいるぼっちである。
それはともかく面倒くさい授業を眠気と戦いながらも受け、やっと帰宅時間になった。
俺はいち早く準備を終わらせ、すぐに学校をでた。
途中コンビニにい寄り道してからいつもの道を歩いていると、道を曲がって少しのところから声が聞こえてきた。
今日は急ぎの用があり、悩んだ末に見てみることにした、すると。
「やめてください…」
「いいじゃん、ちょっとくらい遊ぼうぜ?」
そこにいたのはクラスで一番の美少女だった。
彼女は容姿がいいだけではなく、誰とでも仲良く接するため、まさに完璧と言える。
そんな彼女は今、一人のパリピな男に絡まれている。
「もうやめてください!」
そう彼女が言ったとき—。
「あぁ?いい加減に遊べよ!」
何回かやり取りしていたのか、まさかのパリピ男が勝手に怒り出したのだ。
その一部始終を見ていた俺は思わず助けにはいった。
「おい、その子嫌がってるんだからやめろよ」
「あぁ?関係ないだろガキが!」
なんとなくそんな感じのことをいわれると思っていた俺は思わず
「関係ないよ?でも嫌がることしてる大人に言われたくないんだけど?」
と、完全やらかしの言葉を出してしまう。
するとパリピ男は
「ふざけんなよこのクソガキ!ぶっ飛ばすから覚悟しとけ?」
完全に怒ってしまい、俺自身、空手とかができるわけでもないので、絡まれていた彼女の腕をとり、ちょっとごめん!とだけ声をかけ—。
そう、逃げた。もちろん男は追いかけてくるが、幸いパリピ男は体つきがいいやつだったため、狭い通路に逃げ込み、なんとかパリピ男をまくことに成功した。
すると彼女が、
「あの、ありがとね!たしか同じクラスの早川君だよね?」
「俺のこと知ってたのか…」
「それはクラスメイトだもん当たり前じゃない?」
だが俺はいくらクラスメイトといえども俺は彼女がクラスで一番美少女などのちょこっとしか知らないため、
「あー、なんかすまないが俺は君のことを知らないんだ。教えてもらってもいいか?」
「えー、知らないの?クラスメイトなのに?まぁいいや、次話すときには覚えておいてよ?私の名前は
陰キャの俺とクラスで一番美少女の彼女が次に話すことなんてあるのか?と思いながら、 ああ、よろしくと答えた。
まぁ実際、名前は知っていたのだが、俺の陰キャの情報網ではそれがあっているかもわからないため、わざと聞いたのである。え?成瀬や伊藤は教えてくれないのかって?あいつらとはそういう会話しないし、毎朝たたき起こされるだけだよ…。
そしてここで助けたとによってこの男、早川栄太の人生は激変していくことになる—。
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