👼👼

少し離れた場所から悲鳴が聞こえた。


悲鳴の聞こえた方を向くと、保育士たちが慌てた様子でそこへ駆けていくのが見える。

園児たちは皆、不安そうにそちらを見ていた。


真美はゆっくりと、そこへ近づき騒ぎの中心を見た。


人のようなものが横たわっている。


多分、自分と歳の違わぬ子供。

男か女かまでは分からなかった。


頭の辺りがぱっくり割れ、潰れた薄ピンク色のものが露になっている。

目玉は飛び出て、顔とおぼしきところにある細い空洞から糸を引いていた。


後から知った話だが、その子供は1人乗りのブランコから落下したらしい。


ブランコに乗り、勢いをつけて遠くへ飛ぶ遊びが流行っていた。


その子は張り切って、かなりの勢いをつけて飛んだらしい。そして着地に失敗したのだろうとの事だった。

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