第74話

「やったーーー! よし、もう一回。影の世界へ行こう!!」

「ほひいちゃん! ……学校怖いから?」

「……いや、使命だ!! 我が妹よ!! これが使命なんだ!! 学校なんて二の次だ!!」

 我が妹は紅茶をのんびりと飲んだ。


「おおーーー。さすが、影洋くん。凄いね……影洋くん。そんなんじゃ進級できないわよー」」

 杉崎はゆっくりと紅茶を飲んでいる。


「うぎっ……あ、でも俺の父さんの目的ってなんだろう?」


 俺の父さんも世界の支配なのかな……?

 その時、やたらとたくさん置いてあるラジオからガガガと音がなってから、大人の女性の声がした……。

「影洋。今、ここにいます……か……どうして……」


 途切れ途切れの女性の声は聞き取りにくかった。


「影洋くん。ちょっとボリューム上げて」

 杉崎はラジオの女性の声を大きくするように言った。

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