第63話
ホームセンターを通り過ぎると、脇に人気のない駅がある。虎倉駅だ。
雨が強くなった気がした。走るのを止めて駅に向かって歩いていると……駅前のパン屋の外で雨に濡れながらパンを頬張っている我が妹がいた……。
「ほひいちゃん!?」
「良かったー! 我が妹よ!!」
「ほひ?! ほひいちゃん? なんで駅構外にいるの? ほひいちゃんの影が、駅構内のどこかにほひいちゃんを攫たっから一人で来いって……」
俺の影は確かに、さっき影斬りの刃で地面に落としたんだ。なのに…何故?!
ていうか、誰だ!
そいつ!
多分、俺の影じゃない!
カンがそう叫んでいる!
一体、誰の……影なんだ?!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます