第2話
俺は次の週の学校を欠席した。学校の先生には病気のことを話したがクラスの人や友達には伝える必要がないと思ったため風邪ということにしてもらってある。ただ家にいてもなにもしたいことがないため、暇を持て余した1日1日を過ごしている。こんな過ごし方で1年を過ごしていいか考えたが将来は死ぬ事が決まっていてこれからの進路についてどうするのかを考える必要も無いため学校には行きたい時に行くと先生と両親には伝えてある。休みすぎると風邪では誤魔化せなくなるがそこは先生になんとかしてもらえばいいだろう。友達から連絡を何回かもらったがそれも無視することにして自由に生きることにした。あとで嘘の理由で返信できなかったと伝えなくてはいけないのは面倒だが心配されたり同情されたりするよりはマシだと思った。「病気なんて可哀想、なんか辛いことがあったら言ってね。」こんな言葉は絶対に言われたくない。俺は俺の生きたいように生きることにした。
休みすぎて暇になった俺は学校に行くことにした。自分の教室に着き席に座った途端
「なんで返信しないんだよ。」
と友達の
「悪ぃ、めっちゃ高い熱でて返信できなかったわ」
と伝え両手でごめんと謝るポーズをした。
「まあ無事なら別にいいけど今度からは返信しろよ」
そう言って自分の席に戻ってく雅人の背中を見ながらなんだか伝えてないことが申し訳なくなったが絶対伝える訳にはいかない。伝えたら心配されることは目に見えている。そんなことを考えてるうちにホームルームのチャイムがなった。家で過ごしても学校で過ごしても1日を無駄にしてる感じは消えず淡々と日々は過ぎ去っていく。
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