第4話 可愛い彼女のことを考えていたら後輩に告白されました。

 三月六日いつも通り、登校していると優月は俺に言ってきた。


 『他の女の子のこととかに可愛いなとかって思うの?』


 『もちろん私としてはそんなこと思わずに私に集中してほしいんだけどね?どうなのかなって思って』


 俺は間も開けずに答えた。


 「そんなことないよ。こんなに可愛い彼女が隣にいてくれるのに他の人に目移りする程俺も馬鹿じゃないからね」


 『そっか。安心だね!』


 微笑みながら言う優月を見て俺は嬉しくなった。




 休み時間、俺は委員会の仕事から後輩と教室に戻っている最中に優月を見つけた。


 俺は手を振った。


 しかし優月は手を振っている俺の方を見ると怒るようにそっぽを向いた。


 疑問が俺の頭の中を回っている。


 それを見た後輩が言った。

 

 『先輩、あっちの方歩いていた可愛い先輩に何かしたんですか?』


 『怒っていたように見えたのですが』


 「俺も何で怒っているのか分からないんだよ」


 「どうしたものか……」


 『それはそうと先輩、一つお願いしたいことがあるのですが良いですか?』


 「良いよ。どうしたの?」


 『実は私、先輩のことがずっと好きだったんです』


 『付き合って下さい』


 「え?」


 『以前、付き合っている人はいないと言われていたので告白してみました!』


 『どうですか?』

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