第3話 ニセモノ

ある女の子はすでに幸せを見つけていて

幸せを手にしていた。

女の子は彼氏と過ごす時間が幸せだった。

その幸せは女の子に元気を与えた。

その幸せで女の子は何でもできた。

仕事に疲れた日も雨で頭が痛い日も仕事で怒られた時だって女の子は前を向いていた。

女の子は自分が幸せだと自覚していた。


女の子は彼と幸せになることを夢見ていた。

近い未来女の子はもう一つ幸せを掴むようだった。


だが、ある日から女の子の様子が変わった。

女の子の周りは曇って見えた。

女の子はずっと下を向いていて笑わなくなった。

女の子は何も頑張れなくなっていた。 

女の子の側にいつもいた彼が見当たらなくなった。

どうやら女の子が幸せだと思っていたものは

偽物だったようだ。


女の子は仕事を頑張った。

周りから心配されるくらい女の子は働いた。

女の子は頭の中を仕事でいっぱいにしたようだ。

でも、夜になると目から雫が止まらないようだった。

女の子は頭が何かで満たされていても、心が満たされていないと雫は止まらないんだと知った。


女の子は心を埋めることにした。

女の子は埋めるものを探し始めた。


女の子は本を読んでみた

でも完全には満たされなかった。


女の子は走ってみた

でも頭がスッキリしただけだった。


女の子は友達に合おうとした

でも長い間彼しかみてこなかった女の子に

話せる友達はいなかった。


女の子はやはり仕事に明け暮れた。

女の子は何ヶ月も頑張り続けた。

女の子は仕事が成功したようだった。

その時、女の子と共に成功を成し遂げた仲間はずっと頑張ってくれた女の子に感謝をした

女の子は仲間と喜びを分かち合った。

その時女の子の心は満たされた。

ずっと空っぽだった心が埋められた。


女の子はまた目から雫を流した。

でもどうやら以前とは違う雫のようだった。

女の子は仲間に感謝した。


女の子にとっての幸せは喜びを仲間と分かち合うことだった。





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