第43話:ゲヒリトディー

チャプタ―1

ここは、食堂である。

「製。どうやったら、そんなにピカピカになるの?」

「ちょっとした加減さ。ふーっ。」

「格好つけてどうすんのよ?」

「悪い。つい、癖で。」

チャプタ―2

ここは、道玄坂である。

そこには、ベフュルとルヒテンが居た。

「今回は、どうすっかな?」

「すっかじゃなくて、アス獣よ。」

「わ、わ、理解った。もう少し、待ってろ。」

チャプタ―3

一時間後、私と製は、松濤に居た。

「戸理二。駅まで競争しない?」

「止めておきます。」

「戸理二。洗い物は、苦手か?」

「はい。料理以外は。」

「料理以外って、ま、まさかね。」

製の思っている事は、当たっていた。

「どうした、戸理二?」

「いえ、気にしないで下さい。」

チャプタ―4

ここは、西池袋である。

そこには、サイ型のスクーターが無人で走っていて、

私を捜していた。

「戸理二という人物を捜さねえと。」

チャプタ―5

ここは、東池袋である。

そこには、ベフュルとルヒテンが居た。

「ここなら、良い物がありそうだ。」

「何を集めるの?」

「事前に買っておいた。」

「やっぱり、菜箸ね。はっ。」

「出でよ、アス獣「アス菜箸」。」

ベフュルは、アス獣アス菜箸を誕生させた。

「御命令を。」

「街を破壊せよ。」

「仰せのままに。」

アス菜箸は、去って行った。

「良いの? あんなので?」

「理解んねえよ。」

チャプタ―6

ここは、駒場である。

「もうすぐ、駅ですね。」

「案外、速く着いたな。」

そこへ、アス菜箸がやって来て、街を破壊し始めた。

「菜箸ロケット。」

「ウワーッ。キャーッ。」

「何だ、あいつは?」

「製。ここは、私に任せて。」

「わ、理解った。またな。」

製は、井の頭線に乗って、去って行った。

「これで、良し。ゲヒリトチェンジ。」

私は、疾走調理師 戸理二に変身した。

チャプタ―7

「へへへっ。もっとだ。」

「そこまでよ。」

「な、何者だ?」

「破壊を炒める調理師。疾走調理師 戸理二。ウィームッシュ。」

「ヤロウドモ。やっちまえ。」

アス菜箸は、十体ものヤロウドモを召喚した。

「アウーッ。」

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

私は、拳や蹴りでヤロウドモ達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―8

「喰らえ。狙幻衝。菜箸ロケット。」

アス菜箸は、幻衝力の菜箸を両手から放った。

ちなみに、アス菜箸の菜箸は、当たると爆発する。

「ウワーッ。これじゃ、近づけない。」

そこへ、ゲヒリトディーがやって来た。

「おーい。戸理二。早く乗れーっ。」

「スクーターが喋ってる。何で?」

私は、とりあえず、乗る事にした。

「私は、ゲヒリトディー。戸理二。どうする?」

「とりあえず、あの怪人の元へ向かって。」

「任せときな。」

ゲヒリトディーは、加速した。

「ゲヒリトハーケン。」

「菜箸で吹っ飛べ。はーっ。」

アス菜箸は、菜箸を放ったが、私は、回避した。

「えっ? 嘘だろう。ひーっ。」

「斬幻衝。ゲヒリトシュナイデンスライディング。」

私は、アス菜箸を横に一刀両断した。

「ギャーッ。」

アス菜箸は、爆発して消え去った。

「盛り付け完了。」

チャプタ―9

そこへ、ティタニィーがやって来た。

「怪しげなスパイス。」

ティタニィーは、アス菜箸を蘇生し巨大化させた。

「グオーッ。」

「召幻衝。ゲヒリトライノス。」

私は、召喚したゲヒリトライノスに飛び乗った。

「カイザーモード。」

私は、召喚したゲヒリトライノスを人型に変形させた。

「ゲヒリトフリート。」

チャプタ―10

「喰らえ。狙幻衝。菜箸ロケット。」

アス菜箸は、幻衝力の菜箸を両手から放った。

「戸理二。ゲヒリトシールドだ。」

「理解った。盾幻衝。ゲヒリトシールド。」

ゲヒリトフリートは、ゲヒリトシールドで、菜箸を防いだ。

「そ、そんなバカな。」

「ゲヒリトファング。」

ゲヒリトフリートは、ゲヒリトファングを右手に装着した。

「拳幻衝。ゲヒリトシュナイデンドライブ。」

ゲヒリトフリートは、アス菜箸に拳を決めた。

「掴めなかっとぅあーーーっ。」

アス菜箸は、爆発して消え去った。

チャプタ―11

ここは、高級レストランである。

「クククッ。アス獣達は、苦戦しているな。」

「はい。料理長。次は、うまくいくかと。」

「ほう。ならば、見せてみよ。」

「仰せのままに。」

ティタニィーは、消えるように去って行った。

任は、ステーキをフォークで突き刺して、不気味に笑った。

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