第41話:ゲヒリトライノス

チャプタ―1

ここは、食堂である。

私は、具材を炒めていた。

そこへ、腕がやって来た。

「戸理二。お昼、何処で食べる?」

「円山町にあるお店。」

「理解った。またね。」

チャプタ―2

ここは、宇田川町である。

そこには、ベフュルとルヒテンが居た。

「ここから、破壊するとしよう。」

「それで、怪人は、どうするの?」

「こんな物を拾って来た。」

「トングね。フフフッ。でも、足りないわよ。」

チャプタ―3

その頃、製は、店内清掃をしていた。

「もうそろそろ、戻って来るな。」

製は、暖簾をかけた。

「さてと、皮でもむくとするか。」

製は、包丁で何でもむける。

チャプタ―4

ここは、高級レストランである。

「今度こそ、クククッ。ビルを食材に。」

「料理長。どうやって、食べるんですか?」

「私は、コンクリートも食べられるのだよ。」

「えっ・・・。」

ティタニィーは、寒気を感じた。

チャプタ―5

その頃、ベフュルは、力ずくで、トングを回収していた。

「トングをよこせ。クククッ。」

「ベフュル。ちょっと、乱暴じゃない?」

「ルヒテン。これくらい、気にするなって。」

「あのね。」

「これだけあれば、アス獣を作れる。出でよ、アス獣「アストング」。」

ベフュルは、アストングを誕生させた。

「アストング。街を破壊しろ。」

「仰せのままに。」

アストングは、街を破壊し始めた。

「挟んでくれる。」

「ウワーッ。キャーッ。」

チャプタ―6

その頃、私と腕は、渋谷駅に居た。

「電車が来ちゃうよ?」

「理解った。急ごう。」

そこへ、アストングがやって来た。

「お前達も挟んでくれる。」

「腕。先に行って。」

「わ、理解った。気を付けてね。」

腕は、走りながら去って行った。

チャプタ―7

「ゲヒリトチェンジ。」

私は、疾走調理師 戸理二に変身した。

「な、何者だ?」

「破壊を炒める調理師。疾走調理師 戸理二。ウィームッシュ。」

「ヤロウドモ。やってしまえ。」

アストングは、十体ものヤロウドモを召喚した。

「アウーッ。」

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

私は、拳や蹴りで、ヤロウドモ達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―8

「握幻衝。おりゃーっ。」

アストングは、私を挟んだ。

「ウワーッ。」

「クククッ。このまま、握り潰してくれる。」

「これなら、どう? 炎幻衝。」

私は、炎を想像して術を放った。

「ヌオワーッ。熱ちーい。」

私は、ゲヒリトブラスターを構えた。

「狙幻衝。ゲヒリトブラスターフルパワーシュート。」

私は、アストングを狙撃した。

「ギャーッ。」

アストングは、爆発して消え去った。

「盛り付け完了。」

チャプタ―9

そこへ、ティタニィーがやって来た。

「私は、ティタニィー。巨大化専門魔道士よ。怪しげなスパイス。」

ティタニィーは、幻衝力のスパイスをアストングに振りかけて、

アストングを蘇生し、巨大化させた。

「グオーッ。」

「きょ、巨大化---っ?」

チャプタ―10

しばらくすると、そこへ、巨大なサイがやってきた。

「戸理二。私に乗れ。」

「えっ? はい。とおーっ。」

私は、それに飛び乗った。

「私は、ゲヒリトライノス。よろしく。」

「こちらこそ。そんな事より。」

「ゲヒリトブラストと叫んでくれ。」

「理解ったわ。行こう。」

「何を話している? 挟んでくれる。」

アストングは、トングを構えて、突撃して来た。

「そうは、いかない。ゲヒリトブラスト。」

ゲヒリトライノスは、幻衝力のブレスを吐き出した。

「それは、挟めまふぇーん。」

アストングは、爆発して消え去った。

チャプタ―11

ここは、食堂である。

「戸理二。遅かったな。」

「済いません。何と言えば。」

「また、戦って来たんだ。」

「謝らなくていいから、あの巨大なサイを何とかしろ。」

「えっ。えーーーーーっ?」

私達は、台詞が出て来なかった。

「無理もないか。仕方ない。」

ゲヒリトライノスは、空の彼方へ飛び去った。

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