第37話:惑との対決

チャプタ―1

ここは、整備場である。

私と薔薇は、車両を洗車していた。

「ピカピカだね。」

「まぶしいくらいだけど。」

「これだけやればね。」

「もうすぐ、お昼だけど。」

チャプタ―2

ここは、スカイツリーのてっぺんである。

「闇まで敗れるとは。私が行くしかないか。」

「何ですって?」

「気にするな。デノミネ様の事は、任せた。」

「仰せのままに。」

「またな。」

惑は、南千住へ向かった。

チャプタ―3

ここは、整備場である。

私と薔薇と低は、車両の電工パネルを確認していた。

「これで、いつ、直通になっても安心だね。」

「データは、何処から?」

「それは、機密情報だそうだ。」

「もし、入られたら?」

「それは、今のところ、無いかな。」

「プログラミングソースが違うから、心配ない。」

チャプタ―4

その頃、惑は、南千住に居た。

「ここから、始めるとしよう。恐魔丸幻衝波。」

惑は、恐魔丸の刃先から、幻衝力を放って、辺り一面を吹き飛ばした。

「ウワーッ。キャーッ。」

「くっ。もっと破壊しなくては。」

惑は、消えるように去って行った。

チャプタ―5

その頃、私は、品川駅の外のベンチで休んでいた。

「さてと、そろそろ帰りますか。」

そこへ、レパリーシーがやって来た。

「美差気。大変だ。惑が、操車場を次々と破壊している。」

「何だって? それなら、早く捜さないと。」

私は、レパリーシーに乗って、惑捜しへ向かった。

チャプタ―6

「ウワーッ。キャーッ。」

「クククッ。大した事は、無いな。次は、ここか。」

惑は、上中里と東田端の間にある二つの操車場を

吹き飛ばし終えてから、瞬間移動して、海浜幕張へ辿り着いた。

「ここも、一瞬だな。」

私は、そこへ辿り着いた。

「そこまでよ、惑。レパリーチェンジ。」

私は、万象整備士 美差気 アスタルトモードに変身した。

「な、何者だ?」

「破壊を断つ整備士。万象整備士 美差気。正義の味方行きです。」

「ここまで、来るとは。アプショ兵。」

惑は、十体ものアプショ兵を召喚した。

「アアーッ。」

「レパリーブラスター。シュート。」

私は、レパリーブラスターで、アプショ兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―7

「やるじゃない、美差気。」

「その声は、中学校の時の惑先生?」

「フフフッ。どう、この悲鳴は?」

「どうして、こんな事を? 正義の味方だったんじゃ?」

「私は、正義の味方のなれの果ての一人。全ては、惑星型巨大獣帝デノミネ様の為よ。」

「それなら、止めてみせる。」

私は、ブレードギラーを、惑は、恐魔丸を構えた。

「先生。もう、止めて。」

「そうはいかないわ。恐魔丸無双。」

惑は、私を斬りまくった。

「ウワーッ。それでも、止める。」

「無駄よ、無駄。恐魔丸幻衝波。」

惑は、辺り一面を吹き飛ばした。

「このままじゃ、戦うしかない。」

「止めよ。斬幻衝。恐魔丸両断。」

惑が私を一刀両断しようとしたその時、私は、ブレードギラーから

気と魔力と幻衝力を同時に放った。

「ば、馬鹿な。ティタニィー。」

チャプタ―8

そこへ、ティタニィーがやって来た。

「理解りました。怪しげな踏切音。」

惑は、巨大化して、恐魔丸を吸収し、幻衝怪「アプショイリヒ」と化した。

「グオーッ。」

「召幻衝。レパリーティクティス。」

私は、召喚したレパリーティクティスに飛び乗った。

「カイザーモード。」

私は、召喚したレパリーティクティスを人型に変形させた。

「レパリーフリート。」

チャプタ―9

「喰らえ。アプショイリヒブレス。」

アプショイリヒは、口から、赤色のブレスを吐き出した。

「ウワーッ。何て、破壊力なの?」

「上空から、来るぞ。」

「その次は、アプショイリヒレイン。」

アプショイリヒは、上空を飛行しながら、左手の長い爪から、

幻衝力の刃を放ちまくった。

「ウワーッ。歯が立たない。」

「何とか、ん、そうだ。レパリーバルカンフルパワーで。」

「理解った。レパリーシュネルライトニングフルパワー。」

レパリーフリートは、アプショイリヒを狙撃しまくった。

「ヌオワーッ。仕方ない。アプショイリヒフレア。」

アプショイリヒは、幻衝力と魔力を融合させて、右手から放った。

「ウワーッ。でも、助けて見せる。」

「美差気。どうやって?」

「へへへっ。」

チャプタ―10

私は、レパリーフリートから飛び降りて、外へ出た。

「レパリースコア。」

私は、レパリースコアを構えた。

「聖幻衝。レパリーシュネルアプウィルゲン。」

私は、アプショイリヒを浄化した。

「お願い。届いてーーーっ。」

「な、何だ、この力は? ふ、防ぎきれぬ。」

アプショイリヒが吸収した恐魔丸は、砕け散って、消え去った。

「私は、どうしてここに? 暖かいぬくもり?」

「惑様。気は、確かですか?」

「アハトゥング。」

惑は、人間に戻った。

「ば、馬鹿な。あり得ぬ。」

ティタニィーは、消えるように去って行った。

「まもなく、終点です。」

チャプタ―11

「美差気。ありがとう。」

「はい。先生は、どうするんですか?」

「アプシャルとシャルテンと共に、おとなしくしているよ。またね。」

惑は、ゆっくりと去って行った。

「これで、一件落着だね。」

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