第33話:車輪のアプショ獣
チャプタ―1
私と薔薇は、パーツの交換をしていた。
「これじゃ、まずいね。」
「外れた。へへーん。」
「後は、新しいのを取り付けるだけ。」
「美差気って、手際が良いよね。」
「そうかな? 普通だよ。」
チャプタ―2
ここは、日ノ出である。
そこには、アプシャルとシャルテンが居た。
「今回は、ここで集めるとしよう。」
「何を集めるつもり?」
「車輪だよ。車輪。」
「いくつ、持って行く?」
「そうだな。三十個。」
「良いんだけどね。」
チャプタ―3
私と薔薇は、昼食を食べていた。
「うまい、うまい。」
「って、毎日、パンケーキじゃない?」
「うん。365日ね。」
「えっ?」
薔薇は、寒気を感じた。
「どうかしたの?」
「ううん、何でもない。」
チャプタ―4
アプシャルとシャルテンは、電車の車輪を外していた。
「後、五個で充分だ。」
「持って行けるの?」
「それは、フハハハーッ。」
「笑ってごまかすな。」
「冗談だ。ここで、誕生させて、瞬間移動させる。」
「びっくりした。」
チャプタ―5
私と薔薇は、ネジやボルトを締めていた。
「後、一ヶ所。ここだけか。」
「これで良し。ふーっ。」
そこへ、低がやって来た。
「御苦労さん。給料は、振り込んでおいたぞ。」
「週休三日制か。」
「労働時間は、七時間半。」
「無茶だけは、しないでくれよ。」
「はーい。」
「なれました。」
チャプタ―6
その頃、アプシャルが作り出したアプショ獣「アプショホイール」は、
水再生センターを破壊していた。
「フハハハーッ。水びだしだ。」
「ウワーッ。キャーッ。」
「つまんねえな。次は、隣のあれを。」
アプショホイールは、車両センター周辺へ向かった。
チャプタ―7
私が、夕方、歩いていると、そこへ、レパリーシーがやって来た。
「何かあったの?」
「アプショ獣が車両を破壊している。」
「理解った。レパリーチェンジ。」
私は、万象整備士 美差気に変身してから、レパリーシーに乗って、
車両センターへ向かった。
チャプタ―8
「へへへーん。ちょろい、ちょろい。」
私は、そこへ辿り着くと、レパリーシーごと、激突した。
「ヌオワーッ。くっ、な、何者だ?」
「破壊を断つ整備士。万象整備士 美差気。正義の味方行きでーす。」
「ん、あれ? そんなバキャな。」
アプショホイールは、爆発して消え去った。
チャプタ―9
そこへ、ティタニィーがやって来た。
「しょうがないわね。戻幻衝。」
ティタニィーは、時間を戻して、アプショホイールを蘇生した。
「いくぜ。ヒャッホウ。旋幻衝。」
アプショホイールは、竜巻に姿を変えて、私を斬りまくった。
「ウワーッ。」
「アプショ兵。」
アプショホイールは、十体ものアプショ兵を召喚した。
「アアーッ。」
「一気に浄化する。レパリーワンド。」
私は、レパリーワンドを構えた。
「幻幻衝。レパリーシュネルインパクト。」
私は、アプショ兵達とアプショホイールを同時に浄化した。
「アハトゥング。」
アプショ兵達とアプショホイールは、消え去った。
「まもなく、終点です。」
チャプタ―10
「怪しげな踏切音。」
ティタニィーは、アプショホイールを蘇生し、巨大化させた。
「グオーッ。」
「召幻衝。レパリーロング。」
私は、召喚したレパリーロングに飛び乗った。
「カイザーモード。」
私は、召喚したレパリーロングを人型に変形させた。
「レパリーフリート。」
チャプタ―11
「ヒャヒャヒャッ。喰らえ。旋幻衝ーっ。」
アプショホイールは、竜巻に姿を変えて、
レパリーフリートを斬りまくった。
「ウワーッ。目を閉じて。」
私とレパリーフリートは、精神を集中させた。
「美差気。その手があったか。」
「レパリーシミター。」
レパリーフリートは、レパリーシミターを左手に取って構えた。
「斬幻衝。レパリーシュネルスライサー。」
レパリーフリートは、アプショホイールを横に一刀両断した。
「ギャーッ。」
アプショホイールは、爆発して消え去った。
チャプタ―12
ここは、上空である。
そこには、惑が居た。
「クククッ。後、もう少しで、惑星型巨大獣帝デノミネ様が君臨する。
それまでの辛抱か。」
惑は、何故か、ずっこけた。
「痛---っ。」
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