第32話:トレインモード

チャプタ―1

ここは、上空である。

そこには、アプシャルとシャルテンとティタニィーが居た。

「惑様は、何を探しに?」

「恐魔丸を探しに。」

「何処へ行ったの?」

「それは、私にも理解りません。」

チャプタ―2

ここは、上野である。

私は、薔薇と待ち合わせをしていた。

「美差気。御免ーっ。待った?」

「いや、そんなんじゃないけど。」

「ふーっ。良かった。」

「それじゃ、行こう。」

チャプタ―3

アプシャルとシャルテンは、神田駿河台に居た。

「ドアもつり革も駄目か。それなら、ハンドルブレーキだ。」

「どうやって、集めるつもり?」

「運転席から持って行く。」

「壊れるって・・・。」

チャプタ―4

惑とティタニィーは、東京タワーのてっぺんに居た。

「ティタニィー。ここから見えるのか?」

「はい。あの山の頂上かと。」

「ほう。ならば、急ぐ事は無い。」

「良かった。ふーっ。」

ティタニィーは、溜め息を吐いた。

チャプタ―5

アプシャルは、ハンドルブレーキを集め始めた。

「誰も居ないのか。取り放題だ。」

アプシャルは、十五個も盗んでいった。

「これで、アプショ獣を作れば、奴も・・・。」

そこへ、シャルテンがやって来た。

「外して、どうするの?」

「怪人にして、衝突させまくり。」

「それは、良い考えね。」

チャプタ―6

私と薔薇は、百貨店で買い物をしていた。

「ちょっと、サイズ的に無理かな?」

「安いけど、履けない。へへへっ。」

「次、何処へ行く?」

「映画でも見よう。」

「それじゃ、映画に決定。」

チャプタ―7

一時間後、アプシャルは、アプショ獣アプショハンブレを誕生させた。

「街を衝突で滅茶苦茶にしろ。」

「仰せのままに。操幻衝。」

アプショハンブレは、バスを操って、ビルの窓ガラスに衝突させた。

「ウワーッ。キャーッ。」

「良いぞ、良いぞ。次は、新幹線だ。」

アプショハンブレは、自分を素早くしてから、日暮里駅へ向かった。

チャプタ―8

私と薔薇が、浅草の喫茶店で休憩していると、

そこへ、レパリーシーがやって来た。

「美差気。大変だ。日暮里にアプショ獣が。」

「理解ったわ。薔薇、またね。」

「うん。気を付けて。」

私は、レパリーシーに乗って、日暮里へ向かった。

チャプタ―9

「ウワーッ。キャーッ。」

「へへへっ。簡単なものだな。」

私は、そこへ辿り着いてから、レパリーシーを降りた。

「レパリーチェンジ。」

私は、万象整備士 美差気に変身した。

「そこまでよ。」

「な、何者だ?」

「破壊を断つ整備士。万象整備士 美差気。正義の味方行きです。」

「アプショ兵。」

アプショハンブレは、十体ものアプショ兵を召喚した。

「アアーッ。」

「レパリーブラスター。シュート。」

私は、アプショ兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―10

「衝突するが良い。操幻衝。」

アプショハンブレは、私を操った。

「何が起きたの?」

「喰らえ。突幻衝。」

アプショハンブレは、ビルの壁に私を衝突させた。

「ウワーッ。」

「速幻衝。おりゃおりゃおりゃーっ。」

アプショハンブレは、私に拳や蹴りを喰らわせた。

「ウワーッ。速いって。」

その時、レパリーシーが私に青い光を放った。

「何で、パワーアップ?」

「美差気。そのトレインモードでなら、勝てるはずだ。」

「トレインモード? レパリーシー。ありがとう。」

「お前は、特別車両か?」

「いくわよ。アプショ獣。レパリースコア。」

私は、レパリースコアという名の重火器を構えた。

「レパリーシュネルバッテリー。」

私は、アプショハンブレを狙撃した。

「ギャーッ。」

アプショハンブレは、爆発して消え去った。

「まもなく、終点です。」

チャプタ―11

そこへ、ティタニィーがやって来た。

「良いわね。怪しげな踏切音。」

ティタニィーは、アプショハンブレを蘇生し巨大化させた。

「グオーッ。」

「召幻衝。レパリーティクティス。」

私は、召喚したレパリーティクティスに飛び乗った。

「カイザーモード。」

私は、召喚したレパリーティクティスを人型に変形させた。

「レパリーフリート。」

チャプタ―12

「喰らえ。操幻衝。」

アプショハンブレは、レパリーフリートを操ろうとしたが、操れなかった。

「あ、あれ、何で?」

「レパリーフリート。どうする?」

「新しい武器。レパリーシミターだ。」

「理解った。剣幻衝。レパリーシミター。」

レパリーフリートは、出現したレパリーシミターを手に取って構えた。

「斬幻衝。レパリーシュネルスライサー。」

レパリーフリートは、アプショハンブレを一刀両断した。

「ギャーッ。」

アプショハンブレは、爆発して消え去った。

チャプタ―13

ここは、東京タワーのてっぺんである。

「アプショ獣も、残りわずかか。」

「いかが致しましょう?」

「もう少し、待ってやれ。」

「大丈夫なのでございますか?」

「心配するな。惑星型巨大獣帝「デノミネ」様が、もうすぐ、君臨

 なされる。」

「な、何ですと?」

「面白くなりそうだ。フハハハーッ。」

惑は、夜景を眺めながら、缶コーヒーをすすった。

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