第29話:レパリーティクティス
チャプタ―1
ここは、整備場である。
私と薔薇は、車輪を磨いていた。
「後、十個か。」
「お昼までに終わりそうね。」
「凄い汗だね。」
「ふーっ。後、三つ。」
チャプタ―2
ここは、上空である。
「クククッ。アプシャルとシャルテン。」
「惑様。何でございますか?」
「街を破壊してくれ。」
「簡単ですね。フフフッ。」
「実行してくれ。」
「仰せのままに。」
アプシャルとシャルテンは、消えるように去って行った。
チャプタ―3
「美差気。薔薇。パンタグラフを修理してくれ。」
「理解りました。」
「ボルトが外れているし。」
「締め直しか。四つともね。」
「こっちの車両は、一つも外れていない。」
「外れていたら、危ないって。」
「美差気。ちょっと来てくれ。」
「はい。」
私は、下へ降りた。
チャプタ―4
ここは、大崎である。
そこには、アプシャルとシャルテンが居た。
「さてと、アプショ獣の材料探しだ。」
「で、何にするの?」
「つり革だ。握る物。」
「ああ。あれね。って、どうやって?」
「引きちぎって集める。」
アプシャルは、大崎駅で、電車の扉を破壊した。
「ウワーッ。キャーッ。」
「これだけあれば、充分だ。」
「凄い奴ね。は、は、はっ。」
チャプタ―5
ここは、整備場である。
「もう、終わっちゃった。」
「今日は、いつもより少なかったね。」
「そんだけ、大事にしてくれているって事かな。」
「それなら、良いんだけど。」
チャプタ―6
一時間後、私は、一人で歩いていた。
場所は、東五反田である。
「今日は、浅草線に乗って帰ろうっと。」
そこへ、大勢の人達が走って逃げて来た。
「ウワーッ。キャーッ。」
「この先みたいね。レパリーチェンジ。」
私は、万象整備士 美差気に変身した。
チャプター7
「ここら辺か。あいつが犯人?」
そこに居たのは、アプショ獣アプショツリカワであった。
「このつり革で、破壊してくれる。」
「そこまでよ。」
「な、何者だ?」
「破壊を断つ整備士。万象整備士 美差気。正義の味方行きです。」
「アプショ兵。」
アプショツリカワは、十体ものアプショ兵を召喚した。
「アアーッ。」
「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」
私は、拳や蹴りでアプショ兵達を一掃した。
「キエーッ。」
チャプタ―8
「投幻衝。つり革シュート。」
アプショツリカワは、つり革を投げまくった。
「ウワーッ。それは、投げる物じゃないって。」
「うるさい。それそれそれーっ。」
「仕方ないな。凍幻衝。」
私は、凍結を想像して術を放った。
アプショツリカワは、凍結した。
「レパリーワンド。斬幻衝。レパリーシュネルマッシャー。」
私は、アプショツリカワを一刀両断した。
「ギャーッ。」
アプショツリカワは、爆発して消え去った。
「まもなく、終点です。」
チャプタ―9
そこへ、ティタニーがやって来た。
「また、あなたね。怪しげな踏切音。」
ティタニィーは、アプショツリカワを蘇生し巨大化させた。
「グオーッ。」
「えっ、また、巨大化?」
そこへ、一匹のビントロング型の巨大な何かがやって来た。
「我が名は、レパリーティクティス。さあ、乗れ。」
「理解った。」
私は、レパリーロングに飛び乗った。
「レパリーロング。初めまして。美差気です。」
「美差気。しっかり捕まってろ。」
「はい。」
「喰らえ。投幻衝。つり革シュート。おらおらおらーっ。」
「危ないって。もうーっ。」
「しつこい怪人だな。レパリーシュネルメルト。」
レパリーティクティスは、幻衝力の炎を吐き出した。
「ギャーッ。」
アプショツリカワは、爆発して消え去った。
チャプタ―10
「薔薇。御免ーっ。」
「遅ーい。って言うのは、嘘。戦ってきたんでしょ?」
「ど、どうして、理解ったの?」
「って、顔してるって。」
「凄い能力ね。行こう。」
チャプタ―11
ここは、上空である。
「惑様。アプショ獣が。」
「心配するな。まだ、始まったばかりだ。」
「ですが、思ったより、強いです。」
「気にするな。破壊だけしてれば良い。」
「仰せのままに。」
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