第25話:フェアレーター
チャプタ―1
ここは、ポートタワーのてっぺんである。
そこには、歪が居た。
「クククッ。時は、満ちた。御出で下さい。我らが、大首領、
惑星型巨大獣帝「レッテル」。」
すると、地球の外に、惑星型巨大獣帝レッテルが
出現した。
場所は、地球と金星の間である。
「造終 歪。待ちくたびれたぞ。」
「申し訳ございません。かなり、手こずっておりまして。」
「あの画龍執事 輝という奴か。クククッ。」
チャプタ―2
ここは、幕張メッセである。
レイドは、屋上の上で、寝転がっていた。
「後、五時間で完了だな。ライベン獣にでも、なれればな。」
レイドは、勢い良く転がって、地面に激突した。
「痛てててーっ。」
チャプタ―3
油季は、下金山の頂上に居た。
「歪について調べていたら、頂上まで辿り着いちゃった。
歪は、地球をドライアイス化する事を企んでいるのか。
早く止めないと。」
油季は、バスとJR総武線快速を乗り継いで、品川駅で降りて、
タクシーで館へ向かった。
チャプタ―4
遮は、自分の怪我の治療をしていた。
「治るのに数日は、掛りそうだな。その前に、歪の奴を何とか
しなければ。」
遮は、ベッドで眠った。
チャプタ―5
俺は、ディーネビーと会話をしていた。
「輝。お前って、いっつも、ツナ缶ばかり、食べているよな?」
「私は、それしか受け付けないのでございます。」
「毒に侵されたって、聞いたけど?」
「それなら、すっかり、解毒されました。」
「へえー。どうやって?」
「自力でございます。」
「じ、自力って、まさかな。」
チャプタ―6
ここは、動物公園である。
レイドは、見学をしていた。
「動物は、いつ見ても、飽きないな。」
そこへ、歪から連絡が入った。
「レイド。五日後、輝と決着をつける。後の事は、全て任せた。」
「歪様、それは、どういう意味で?」
「言葉の通りだ。切るぞ。」
「仰せのままに。あっ、切れちまった。」
チャプタ―7
ここは、羽田空港である。
そこには、歪が居た。
「クククッ。幕張メッセを決着の場にするとしよう。」
そこへ、キエーレキラーの人達が十人もやって来た。
「造終 歪を発見。捕獲し次第、連行。」
「させるか。この建物ごと、吹っ飛べ。」
造終 歪は、幻衝怪フェアレーターに変身した。
「フェアレートブラスト。はーっ。」
フェアレーターは、紫色の光線を放った。
「ウワーッ。キャーッ。」
フェアレーターは、羽田空港を廃墟と化した後、歪に戻って、
飛行しながら、幕張メッセへ向かった。
チャプタ―8
俺は、ディーネビーに乗って走っていた。
その時、幕張メッセへ向かう歪を見かけた。
「あれは、歪どの。ディーネビーどの、あの人物を追って下さい。」
「理解った。一気に行くぜ。」
ディーネビーは、加速した。
チャプタ―9
俺は、幕張メッセへ辿り着いた。
「クククッ。やはり、来たか。」
「造終 歪どの。あなたを撃破させて頂きます。」
「ほう、ならば、我が本性を御見せしよう。」
歪は、フェアレーターに変身した。
「キシャーッ。」
「仕方ありませんね。ディーネチェンジ。」
俺は、画龍執事 輝に変身した。
「な、何者だ?」
「破壊を宥める執事。画龍執事 輝。お相手願います。」
「ライカン兵。」
フェアレーターは、十体もの見習いライカン兵を召喚した。
「キエーッ。」
「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」
俺は、拳や蹴りで、見習いライカン兵達を一掃した。
「キエーッ。」
チャプタ―10
「フェアレートブラスト。はーっ。」
フェアレーターは、紫色の光線を放った。
「ウワーッ。ん、ヘラクレスモードになれない?」
「クククッ。ここから、どうやって抜け出す? はーっ。」
フェアレーターは、幻衝光線を放った。
「ウワーッ。バーサクモード。」
だが、バーサクモードにもなれなかった。
「フハハハーッ。バカめ。この空間では、何もしても無意味だ。
融幻衝。」
フェアレーターは、融合を想像して術を放った。
「ウワーッ。そんな事は、ありません。」
「何っ?」
「おりゃーっ。」
俺は、全身から幻衝力を放ったまま、フェアレーターに激突した。
「な、何をする? ヌオワーッ。」
俺とフェアレーターは、海ほたるまで、飛んで行った。
チャプタ―11
「ウワーッ。くっ。」
「ヌオワーッ。くそっ。人間ごときに。」
「今だ。ヘラクレスモード。」
俺は、ヘラクレスモードになった。
「ならば、恐魔丸の餌食にするまでだ。」
フェアレーターは、恐魔丸を、俺は、ブレードギラーを構えた。
そして、互いを斬りまくった。
「歪どの。お止め下さい。人間に戻れなくなりますぞ。」
「知っている。それが、どうした? 恐魔丸月輪。」
フェアレーターは、俺を一刀両断しようとしたが、俺は、
ブレードギラーで防いだ。
「歪どの。どうして、聞く耳を持たぬのですか?」
「えーい。うるさい。邪魔するな。恐魔丸幻衝波。」
フェアレーターは、恐魔丸の刃先から、幻衝力を放った。
「ウワーッ。やはり強い御方だ。」
「止めだ。恐魔丸連刺弾。」
フェアレーターは、剣の幻覚を無数に出現させて放った。
チャプタ―12
「輝。そこを退けーーーっ。」
「お、御曹司?」
遮は、俺を退けて、その技をまともに喰らった。
「クククッ。バカな奴め。」
「お、御曹司ーっ。な、何で、こんな事を?」
「本当の御曹司ってのは、信頼している者達を守る事を
志しているものさ。」
そこへ、油季がやって来た。
「輝。御曹司には、もう時間が無いの。」
「御曹司。それは、本当でございますか?」
「ああ。隠しても無駄だったな。」
遮の体は、白く光っていた。
俺と油季は、涙目になった。
「御曹司。それでは、私の御役目は、何の意味も
無くなってしまいます。」
「それは、無い。こんな形で、お前と油季の前から消えるなんてな。
後は、任せた。油季、輝。泣くな、二人とも。色々とありがとうな。
輝。お前なら、この世界を救えそうだ。面白かったぜ。」
遮は、消滅した。
チャプタ―13
「御曹司ーーーっ。」
「こ、こんな事って。」
「フハハハーッ。バカな奴だ。自分の部下の為に、自ら滅びを
選択するとは。」
俺は、ぶち切れた。
「歪どの。あなたには、感情というものが、無いのでございますね。」
「なら、どうすると言うのだ?」
「倒すのみでございます。」
俺は、ブレードギラーを構えた。
「ブレードギラーシャルフフェニックス。」
俺は、不死鳥に姿を変えて、フェアレーターを貫通し突破した。
「ば、バカな。何故、この私が人間などという存在に、敗れるのだ?
理解などしてたまるものか。フハハハーッ。」
フェアレーターは、歪に戻ってから、爆発した。
チャプタ―14
そこへ、レイドがやって来た。
「また、お前か。いつも、余計な真似を。歪んだ反射。」
レイドは、フェアレーターを巨大化させた。
「グオーッ。」
「召幻衝。ディーネラーテル。」
俺は、召喚したディーネラーテルに飛び乗った。
「カイザーモード。」
俺は、召喚したディーネラーテルを人型に変形させた。
「ディーネフリート。」
チャプタ―15
「フェアレートブラスト。」
フェアレーターは、紫色の光線を放った。
「ウワーッ。強いですね。」
「輝。一気に決めるぞ。」
「させるか。全幻衝。」
フェアレーターは、大宇宙を想像して術を放ったが、
ディーネフリートは、強行突破した。
「ディーネシャルフクエーサー。ディーネシャルフスライサー。
ディーネシャルフドライブ。」
ディーネフリートは、三つの必殺技を同時に喰らわせた。
「ヌオワーッ。」
「輝。今だ。」
「ディーネボンバー。」
俺は、ディーネボンバーを構えた。
「聖幻衝。ディーネゲリンゲン。」
俺は、フェアレーターを浄化した。
「ゲリント。」
フェアレーターは、人間に戻った。
「歪どの。あなたには、このお言葉がお似合いでございます。
ごきげんよう。」
チャプタ―16
「輝。歪様が、何もしなかったと思うか?」
「何を言っている?」
「まさか、同時爆破?」
「そうさ。さてと、ライカン兵どもが設置した物が、クククッ。」
ライカン兵達が仕掛けた幻衝力爆弾は、一斉に爆発した。
「ウワーッ。キャーッ。」
「クククッ。じゃあな。」
レイドは、消えるように去っていった。
「レイドどの。御待ちなさい。」
「輝。私は、どうすれば?」
「館に先にお戻り下さい。」
「理解った。気を付けてね。」
油季は、走りながら去っていった。
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