第22話:ヘラクレスモード

チャプタ―1

ここは、キエーレビルの3Fである。

「歪様。クリヒが敗れました。」

「そうか。レイド、例の作戦は?」

「着々と進んでおります。」

「ならば、良い。休んでいろ。」

「仰せのままに。」

チャプタ―2

ここは、館である。

「輝。本当に大丈夫なのか?」

「はい。御心配かけました。」

「本当。一時は、どうなる事か。」

「覚えてないのか?」

「そんな状態だったのでございますか?」

「そんなのって、あり?」

チャプタ―3

歪は、スカイツリーのてっぺんに腕を組んで立っていた。

「クククッ。輝の奴を誘き出すとしよう。出でよ、疾風検事 偽。

 アーク刑事 殲。」

「お任せ下さい。」

「破壊を極めてみせましょう。」

偽と殲は、消えるように去って行った。

チャプタ―4

その頃、俺は、埴輪博物館に居た。

「ゆっくりと、見物するとしましょう。」

油季は、興味が無いので、外で待っていた。

そこへ、偽と殲がやって来た。

「ここに、輝が居るのか?」

「居ないわよ。」

「そんなはずはない。」

チャプタ―5

「あいつは、悪のヒーロー? ディーネチェンジ。」

俺は、画龍執事 輝に変身した。

「来たみたいだな。」

「へっ。二人とも消えな。月の章。」

殲は、飛び上がってから唱えた。

「ウワーッ。」

俺と油季は、気絶して、その場に倒れた。

「大した事は、無かったな。」

「偽。行くぞ。」

「ああ。止めは、この次だ。」

偽と殲は、消えるように去って行った。

チャプタ―6

ここは、館である。

「輝と油季が帰って来ない? 移幻衝。」

遮は、瞬間移動して、埴輪博物館へ辿り着いた。

「輝。大丈夫か?」

「御曹司。何故、ここに?」

「油季。怪我は、無いか?」

「御曹司。どうやって、ここまで?」

「館まで、戻るぞ。」

俺達は、バスとJR総武線と、JR山手線とタクシーを乗り継いで、

館へ戻った。

チャプタ―7

ここは、スカイツリーのてっぺんである。

「二人とも、良く行動しているな。クククッ。」

そこへ、レイドがやって来た。

「歪様。御命令を。」

「浄化消防士 乾の本性、幻衝怪「ナーガ」に街を破壊させろ。」

「仰せのままに。出でよ、浄化消防士 乾の本性、

 幻衝怪ナーガ。」

レイドは、巨大なワニの幻衝怪ナーガを召喚した。

「キエーッ。」

ナーガは、水のブレスを吐き出して、街を破壊し始めた。

「ウワーッ。キャーッ。」

チャプタ―8

「何でございますか、あの巨大なワニは?」

「ナーガだ。それより、今は、治療が優先だ。」

「輝。出直そう。」

「御曹司と油季どのは、先へお戻り下さい。」

「理解った。油季、行くぞ。」

「輝。気を付けてね。」

遮と油季は、走りながら去って行った。

「召幻衝。ディーネビー。」

俺は、ディーネビーを召喚した。

「何処まで行くんだ?」

「あの巨大なワニの近くまで。」

「了解。しっかり捕まってな。行くぜ。」

俺は、ディーネビーに乗って、ナーガの近くへ向かった。

チャプタ―9

しばらくすると、そこへ、偽と衝がやって来た。

「今度こそ、仕留めてやる。」

「跡形も無い程にな。クククッ。」

「輝。どうする?」

「一体だけでも、引き離しましょう。」

「了解。早く、変身しなって。」

「悪うございました。ディーネチェンジ。」

俺は、画龍執事 輝に変身した。

「逃がすものか。」

「消えてもらうぞ。」

「そうは、いきません。バーサクモード。」

俺は、バーサクモードになった。

「輝。加速して良いか?」

「はい。偽だけでも、巻きましょう。」

俺は、偽を巻く事に成功した。

「ほう、そう来るか。だが、それも無意味だ。」

すると、逆方向から、殲がやって来た。

「アンチレットガトリング。」

「モーントパルサー。」

偽は、アンチレットガトリングを、殲は、モーントパルサーを構えた。

「モーントアンチレットバスター。」

偽と殲は、互いの技を合体させて、俺を狙撃した。

「ウワーッ。」

俺は、ディーネビーから、落下した。

チャプタ―10

「後は、止めを刺すだけだ。」

「雄叫びでも、叫ぶが良い。」

「どうすれば、勝てるんだ?」

その時、俺は、虹色の光に包まれた。

「ん、そこに居るのは、誰でございますか?」

「ヘラクレスだ。心の扉を開け。」

「心の扉? おりゃーっ。」

俺は、力が漲って来た。

「ヘラクレスモード。」

俺は、いつの間にかパワーアップしていた。

チャプタ―11

「そんなに変わった風には、見えないが。」

「そいつは、どうでございますかな?」

「言ってくれるな。始末してくれる。」

偽と殲は、ブレードギラーを構えた。

「ブレードギラーアンチレットフェニックス。」

「ブレードギラーモーントフェニックス。」

偽と殲は、不死鳥に姿を変えて、突撃した。

「ブレードギラーシャルフフェニックス。」

俺は、不死鳥に姿を変えて、突撃した。

「クククッ。ん、何っ? そんなバカな。」

「面白い。戦い続けてくれる。」

「まだ、あなた方は、気付いて御出でではないようでございますね。」

「こ、こんなはずではーーーっ。」

偽は、爆発して消え去った。

「み、見事だ。道連れにしてくれる。斬幻衝。

ゲマトブレイク。」

「斬幻衝。ディーネシャルフパイニッシャー。」

俺は、殲の必殺技をディーネクローでかわして、

衝を一刀両断した。

「フハハハーッ。また、何処かでな。ぐはっ。」

衝は、爆発して消え去った。

「またのお越しを。」

チャプタ―12

「召幻衝。ディーネラーテル。」

俺は、召喚したディーネラーテルに飛び乗った。

「カイザーモード。」

俺は、召喚したディーネラーテルを人型に変形させた。

「ディーネフリート。」

チャプタ―13

ナーガは、水のブレスを吐き出した。

「ウワーッ。何て、威力でございますか。」

「輝。ディーネレイを使え。」

「ディーネフリートどのの背中にあるあの重火器でございますね?」

「そうだ。その重火器を放て。」

「ディーネレイ。」

ディーネフリートは、ディーネレイを手に持って構えた。

「グオーッ。」

ナーガは、ディーネフリートに噛みついた。

ナーガは、剣状の尾で、ディーネフリートを斬りまくった。

「ディーネフリートどの、大丈夫でございますか?」

「これくらい、何とも無い。いくぞ。」

「ディーネシャルフクエーサー。」

ディーネフリートは、ナーガを狙撃しまくった。

「グウーッ。」

ナーガは、爆発して消え去った。

チャプタ―14

ここは、キエーレビルの3Fである。

「ヘラクレスモードか。気に入らんな。」

歪は、梨を丸かじりした。

「歪様。次は、どうなさるおつもりで?」

「仕方ない。一気に四体呼び出す。」

歪は、恐魔丸を構えて、幻衝力を溜め始めた。

歪は、恐魔丸の刃先から、自分の幻衝力を解放した。

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