第21話:クリヒとの対決

チャプター1

俺は、気絶していた。

「まだ、消えていないな。」

「血清とか、無いんですか?」

「残念ながら、無い。」

チャプタ―2

ここは、キエーレビルの3Fである。

「クリヒ。遮という人物を始末して来い。」

「仰せのままに。」

クリヒは、消えるように去って行った。

そこへ、レイドがやって来た。

「輝の奴が、見当たりません。」

「そうか。それは、良かった。効いているという事だな。」

「何をされたのですか?」

「恐魔龍の毒をな。」

レイドは、寒気を感じた。

チャプタ―3

ここは、五日市街道である。

油季は、善福寺公園で休んでいた。

「輝の毒を何とかしないと。」

そこへ、遮がやって来た。

「油季。あの毒を消す方法が一つだけある。」

「御曹司。さっきは、無いって。」

「ブレードギラーを探すんだ。」

「な、何ですか、ブレードギラーって?」

「富士山まで行くぞ。」

チャプタ―4

ここは、富士山である。

クリヒは、頂上を眺めていた。

「あの山に何かありそうね。フフフッ。」

クリヒは、富士山の山頂へ向かった。

「あるとすれば、火口ね。」

そこへ、レイドがやって来た。

「クリヒ様。それは、危険です。」

「それじゃ、つまんなーい。」

「そう言われましても・・・。」

「そうだ。遮と油季を火口へドーン。」

「な、何ですと?」

「だって、どうやっても勝てないんだもん。」

チャプタ―5

遮と油季は、京王井の頭線とJR中央線と新幹線を乗り継いで、

浜松へ辿り着いた。

「やっと、着いたぞ。後、もう少しだ。」

「腹ごしらえしてからにしません?」

「それもそうだな。」

チャプタ―6

三十分後、遮と油季は、バスと富士急行を乗り継いで、富士山へ

辿り着いた。

「頂上まで登るぞ。」

「理解りました。」

そこへ、クリヒがやって来た。

「ここまで来るなんて、良い度胸してるわね。」

「御曹司。ここは、私に任せて下さい。」

「理解った。先に行ってるぞ。」

遮は、頂上へ向かった。

「一対一ね。見習いライカン兵。」

クリヒは、十体もの見習いライカン兵を召喚した。

「キエーッ。」

チャプター7

その頃、俺は、気が付いた。

「ん、毒が消えた? どういう事だ?」

俺は、自分の血液を分析機にかけた。

「抗体か。って、進化したのか。はははっ。」

俺は、しっくりこなかった。

チャプタ―8

油季は、拳や蹴りで、見習いライカン兵達を一掃した。

「キエーッ。」

「ここまでするとは。炎幻衝。」

クリヒは、炎を想像して術を放った。

「ウワーッ。やっぱり、強い。」

「アハハ八ッ。大した事ないわね。」

「それは、どうかしら? ディーネクロー。ディーネブラスター。」

油季は、右手にディーネクローを装着して、左手に

ディーネブラスターを持って構えた。

「人間であるお前に、そいつを使いこなせる訳が無い。」

「それは、どうかしら?」

「邪幻衝。氷幻衝。合幻衝。」

クリヒは、邪気と氷を同時に想像して術を放った。

「ウワーッ。でも、これくらい、何とも無-い。」

「ば、バカな。はーっ。」

油季は、目を閉じて、心を無にした。

「おじけづいたか。おりゃーっ。」

「ディーネボンバー。」

油季は、ディーネボンバーを構えた。

「聖幻衝。ディーネゲリンゲン。」

油季は、クリヒを浄化した。

「ゲリント。」

クリヒは、電気ナマズだった。

「御免遊ばせ。」

チャプタ―9

そこへ、レイドがやって来た。

「ふっ。クリヒ様も駄目でしたか。出でよ、衛星型巨大獣帝「共謀」。」

すると、地球の近くに、衛星型巨大獣帝共謀が出現した。

「グオーッ。」

「どうすれば、良いの?」

チャプタ―10

共謀は、口から、茶色のブレスを吐き出した。

「ウワーッ。キャーッ。」

「グオーッ。」

「何とかしないと? そうだ、ディーネラーテル。」

油季が大声でそう叫ぶと、地球の外にディーネフリートが、

ディーネシミターを右手に持って、ディーネバックラーを左手に持って、

出現した。

「任せろ。俺が何とかする。」

「グオーッ。」

共謀は、ディーネフリートに拳を喰らわせた。

「ウワーッ。」

「グオーッ。」

共謀は、茶色のブレスを吐き出したが、ディーネフリートは、

強行突破した。

「ディーネファング。」

ディーネフリートは、左手にディーネファングを装着した。

「グオーッ。」

共謀は、口から、強酸を吐き出した。

「ウワーッ。何のこれしき。うおーっ。拳幻衝。斬幻衝。

 ディーネダブルシャルフドライブ。」

ディーネフリートは、共謀に拳を決めつつ、一刀両断した。

「グウーッ。」

共謀は、爆発して消え去った。

チャプタ―11

ここは、富士山の頂上である。

「何も無いのか。無駄足だったな。」

そこへ、油季がやって来た。

「御曹司。ブレードギラーは?」

「どうやら、でまかせだったみたいだ。」

「なーんだ。つまんないの。」

「やはり、輝の自然治癒力を信じるしかないな。」

遮と油季は、下山して去って行った。

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