第2話:スタットフリート

チャプタ―1

ここは、署である。

俺は、いつもどおり、フライドチキンを食べていた。

「やっぱり、有名店だけあるな。」

そこへ、脱事と付がやって来た。

「署。書類なら、完成したぜ。」

「署。データをまとめておいたわよ。」

「いつも済まない。これ、やるよ。」

俺は、脱事と付にフライドチキンをあげた。

チャプタ―2

ここは、洞窟である。

怪像は、ラーメンを食べながら、スマホをいじっていた。

「クククッ。そうか。そういう事か。レイド。」

そこへ、レイドがやって来た。

「何でございましょう?」

「数値をおかしくして来い。」

「仰せのままに。」

レイドは、消えるように去って行った。

チャプタ―3

レイドは、アンチレット獣「アンチレットリス」を召喚した。

「データをかじれるのか?」

「ああ。あのビルの中でならな。」

「任せろ。ガジガジ。」

アンチレットリスは、データサーバーを管理しているビルへ向かった。

チャプタ―4

俺は、ソファーで眠っていた。

そこへ、一報が入った。

「何? 数値データがおかしくなってる?」

俺は、スタットエーに乗って、街へ向かった。

チャプタ―5

しばらく走っていると、スタットエーが喋り始めた。

「署。敵なら、銀座のビルに居るはずだ。」

「スタットエー。お前、もしかして、喋れるのか?」

「ああ。それじゃ、加速でぇい。」

スタットエーは、加速した。

有楽町から銀座までだが・・・。」

チャプタ―6

ここは、銀座のビルである。

「レイド。ここのデータ、うまいぞ。」

「これだけやれば、パニックだ。」

「もう、無いのか。ガジガジ。」

「次のビルへ行くぞ。」

チャプタ―7

俺は、レイド達が居るビルの出入り口へ辿り着いた。

「そこまでだ。スタットチェンジ。」

俺は、疾風検事 署に変身した。

「な、何者だ?」

「破壊を叩く検事。疾風検事 署。お前達二人を逮捕する。」

チャプタ―8

「アンチレットリス。後は、任せた。」

レイドは、消えるように去って行った。

「気に入らないな。ガジガジ。アンチレット兵。」

アンチレットリスは、十体ものアンチレット兵を召喚した。

「キエーッ。」

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

俺は、拳や蹴りで、アンチレット兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―9

「ガジガジ。鋭幻衝。刃幻衝。合幻衝。」

アンチレットリスは、爪と歯を刃物の様に鋭くしてから、突撃して来た。

「ウワーッ。何て、鋭いリスなんだ?」

「クククッ。頭ごと、かじってくれる。」

俺は、その時、木の実を発見した。

「これなら、使えそうだ。」

俺は、木の実に幻衝力を注ぎ込んだ。

チャプタ―10

「何をしている?」

「これやるよ。」

俺は、木の実を投げ飛ばした。

「くれるのか? 頂きます。ガジガジ。」

アンチレットリスは、木の実を食べた。

「うまい、うまい。ん? く、苦しい。騙したな?」

「相手の事、言える立場か?」

「ガジガジ。かじってくれる。」

「そうは、いくかっての。拳幻衝。スタットウィンドナックル。」

俺は、アンチレットリスに拳を決めた。

「お前の頭をかじりたかったぜ。ガジガジ。」

アンチレットリスは、爆発して消え去った。

「おつかれさん。」

チャプタ―11

そこへ、レイドがやって来た。

「かじり損ねたか。不正なる炎。」

レイドは、アンチレットリスを蘇生し、巨大化させた。

「グオーッ。」

「また、巨大化か。どうすれば?」

そこへ、一体の巨大な虎型の何かがやって来た。

「私に乗れ。さあ、早く。」

俺は、そいつに飛び乗った。

「署。初めまして。私は、スタットタイガー。カイザーモードと叫んでくれ。」

「カイザーモード。」

俺は、一応、叫んでみた。

すると、スタットタイガーは、人型に変形した。

「スタットフリート。」

チャプタ―12

「何だ、そのヘンテコは? ガジガジ。鋭幻衝。刃幻衝。合幻衝。」

アンチレットリスは、爪と歯を刃物の様に鋭くしてから、突撃して来た。

「ウワーッ。何か手段は?」

「スタットファングを使え。」

「理解った。スタットファング。」

すると、スタットフリートは、スタットファングを右手に装着した。

チャプタ―13

「弱っちい武器だな。氷幻衝。」

アンチレットリスは、氷を想像して術を放ったが、スタットフリートには、通じなかった。

「あ、いや、その、ガジガジ。」

「いくぜ。拳幻衝。スタットウィンドドライブ。」

スタットフリートは、アンチレットリスに拳を決めた。

「ギャーッ。」

アンチレットリスは、爆発して消え去った。

チャプタ―14

ここは、洞窟である。

「また、あの検事が、余計な事を。」

「気にするな。こいつらが居る。」

すると、奥から、アーベントとトイアーという名の二人の怪人がやって来た。

「このアーベントとトイアーにお任せを。」

「始末して、御覧に入れますわ。」

「クククッ。楽しみにしているぞ。」

チャプタ―15

ここは、署である。

「署。何だ、あの巨大な虎は?」

「気にするな。味方だ。」

「カメラでバッチリ、撮っておいたわよ。」

俺は、開いた口が塞がらなかった。

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