インタールード
彼の周囲に出没し続けること約一年、世話役を引き受けたバレーボールチームがきっかけで、ようやく彼に声をかけてもらうことに成功した。
それからはトントン拍子に、彼女というポジションを手に入れることができた。
ようやく夢がかなった。でも、それは、同時につらいことでもあった。
私には、彼に言えない秘密がある。知られた瞬間にこの夢のような日々が終焉する、そんな秘密が。
知られるとしたら、二人が身体の関係を持った時だ。私は、彼との仲がこれ以上進展しないよう細心の注意を払っていた。
本当はすごく彼としたい。海に沈む夕日に向かって「やりたーい!」と叫びたいくらいに。
彼に会った日も、会えなかった日も、私は自慰を欠かさない。彼に抱かれる自分を想像しながら指で刺激すると、私はほんの五分ほどでいってしまう。
彼もきっと私としたいはずだ。
我慢できなくなって、二人が感情と性欲の赴くまま身体を重ねたとき、きっと私たちの関係は終わる。
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