【作品】「騎士」について①

 今回はヤルンとココについて。

 本編では触れない内面を書くので、作品の明るいイメージを変えたくない人はお気を付けを。


 さて、思ったことをはっきり言ってしまいたい、という気持ちはありませんか? ヤルンはそれを体現したキャラクターです。大抵の相手にズバズバ言いますし、口も悪いです。


 じゃあ好き勝手に生きているかというと、師匠のせいでそうでもない。彼は今でも剣に憧れがあり、剣師であり才能もあるキーマを羨んでいます。


 だから、どれだけ魔術で認められても素直には受け入れられず、実は自己肯定感・自己評価もあまり高くありません。たとえるなら、本当は絵を描きたい音楽家、みたいな感じでしょうか?



 反対に、やりたいことと才能が合致しているのがココです。はじめはやや引っ込み思案だった彼女は、持ち前の勤勉さでどんどん実力と自信を付けていきます。3人の中で一番、心身共に成長しているのはココでしょうね。


 そんな彼女から見たヤルンは「可愛い人・面白い人」です。そして師匠という凄い魔導師の弟子に選ばれた憧れの存在でもあります。

 ヤルンの方も、そんな真っ直ぐなココへの尊敬や感謝の気持ちがあるので、価値観に違いがあっても仲良くやっていけているのでしょうね。

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