第45話

それから数日後――


「ただいまー」


 数日我慢するとまた性欲が高まってきた。男子高校生だからしょうがない。


 普段とおりに夕食を食べ、姉弟は授業の予習を自室でしていた。 階下からはからは、両親がテレビを視聴している音が聞こえる。


 こんこん、とドアをノックする弟。優奈は彼を室内に招き入れた。


「ごめん、姉ちゃん。またして欲しくなって」


「んもう、間隔が狭まってない?」


 思春期の男子高校生が好きな人に性欲処理をしてもらえる許可を得たら、それは我慢ができるはずもない。お互いの合意がある以上、禁欲し続ける理由はない。


 弟が自分に好意を持っていることは分かっている。でも、それが恋愛感情なのか、単に性的欲求を満たすためにやっているだけか判断できない。


 この行為がその正解を探すための糸口になりそうな気もした。


「お願い、姉ちゃん」


 智樹が甘えた声で懇願してくる。本当に可愛げがある。仕方ないとばかりにため息をつくと、ベッドの端に腰掛けるように指示をした。


 智樹はいそいそと指示に従う。


「じゃあ、ズボン脱いで」


 優奈の言葉に従い、彼はズボンを脱いだ。そしてトランクス一枚の姿になる。

智樹の男性器は既に半勃ち状態だった。トランクス越しにもその形が分かるくらいだ。


「うわ……相変わらず元気いいね」


 弟の股間を見て苦笑する。まだ何もしていないと言うのに。


 弟に恥じらう様子はない。


 むしろ早くして欲しいといった期待に満ちた目を向けている。そんな彼の態度に若干気圧されながら、姉の方から声をかけた。


 最初はぎこちなかった手つきも回数を重ねるごとに慣れていった。優奈の細い指先が、弟の男性器に触れる。


 柔らかいタッチで亀頭を撫でる。トランクス越しに伝わる感触は、やはりとても硬くて熱いものだった。


 智樹はそれだけで興奮してきたのか、呼吸が荒くなっていく。もっと触れて欲しいというように、智樹は自ら腰を動かし始めた。


 まるで女性の手を使って自慰をしているような光景だった。


 優奈はしばらく優しく愛撫していたが、それでは段々物足りなくなってきたようだ。ねだる弟のトランクスに手をかけ、一気に引き下ろした。勢い良く飛び出してきた肉棒の先端が、ぺちんと音を立てて優奈の顔に当たる。


 先端部分が既に濡れていたせいもあって、顔に少し生臭い液体がついた。智樹はそのことに構わず、自分のものが姉の手でしごかれる感触に夢中になっている。

先走り液のせいで滑りが良くなり、快感が増していく。

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