第31話

 それが嬉しくて、智樹はさらに強く刺激を与える。


「ああ……んっ!」


 智樹の下で女が身を捩らせた。


 夢の中でも相手の女が自分の姉と忘れたわけではない。


 しかし、夢の中では実の姉と情愛を交わすことに全くの忌避感が無かった。むしろ積極的に快楽を求めていた。その感覚には現実以上のリアリティーがあるような気がする。それは夢の中だからというだけでなく、相手が姉だからこそかもしれない。


「優奈……」


 智樹が名前を呼ぶと、相手も応えてくれた。


「智樹ぃ……」


 智樹は自分の下半身を姉の太腿に押し付けた。ズボン越しにもはっきりとわかるほど熱くなっている。その反応に彼女は驚いたようだったが、すぐに妖しい笑みを浮かべた。


「ふぅん……こんなにしてるんだぁ」


「仕方ないだろう? 優奈だって感じてるじゃないか」


「えへへ……そうだね」


 智樹の言葉を聞いて、優奈はますます昂ぶったようだ。


「ねえ……もっとよく見せて」


 そう言うと


「いいよ」


 智樹は迷うことなくズボンを脱いで裸になった。下着まで脱ごうとする彼を、優奈が慌てて止める。


「ああっ! 待って、脱がないで」


「どうして?」


「だって……このままの方が興奮するもの。ほら、私のここも見て」


 智樹の目の前に自分の股間を見せつける。そこは既に濡れそぼっていた。


「凄いな……こんなになってるんだ」


「うん……でもね、智樹のも負けてないよ」


「本当だ。……ねえ、触りたいな」


 智樹がそう頼むと、優奈は少し躊躇してから小さく肯いた。


「いいよ……その代わり優しくして」


 そう言って脚を開く。その間に智樹は体を入れ込むと、両手で彼女の秘部に触れた。そこは温かく湿っていて柔らかい。


「ああん……そんなにしたら駄目ぇ……」


 優奈が切なげな声を上げる。だが、智樹は構わずにさらに奥へと指を進めた。そして、小さな突起を見つけるとそれを強く擦った。


「ひゃうっ!?」


 優奈が大きく体を震わせる。


「痛かったか?」


 心配して尋ねると彼女は首を横に振った。


「違うの……今ので軽くイっちゃったみたい」


「気持ち良かった?」


「うん……最高だった」


 優奈は大きく息をしながら答える。


「智樹……次は私がしてあげる」


 そう言うと、優奈も服を脱ぎ始めた。ブラウスの前ボタンを外し、スカートを下ろす。智樹と同様に何も身に着けていない状態になると、智樹の上に跨ってきた。


 彼女の体が密着してくる。互いの体温を感じ合った。


 智樹が右手を彼女の背中から下の方に移動させる。尻を撫で、割れ目に沿って指を這わせた。そこからさらに奥へと進めていく。


「んっ……」

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