第17話 日常
休みも終わってまた学校が始まった。ガラスを作るっていう俺の淡い夢は完全に打ち砕かれてやることがなくなってしまった。学校には一応行って授業を受けてもモチベーションもないから頑張れない。ノアがいるから別にここで頑張る必要もないし、どうしようかな。
それで結局大会ってどうなったんだろう。事前の盛り上がりに比べると怖いぐらい学校では大会のことが忘れ去られていた。いやこれは違うな。忘れさせようとしている。何があったのかわからないけど何かが起きたことはわかる。そういえばレアはどこにいるんだろう。周りが静かだなっと思っていたのは彼女がいないからだった。あとで先生に聞いてみることにしよう。
結局寝てしまった俺は一瞬の授業を終えて先生に話を聞きに行った。
「先生、レアはどうしたんですか?」
「レア・メルシエはある事情によってこれから数日間来ることがありません。」
「あのー僕が聞きたいのはそのある事情ってこと分かってますよね?」
「わかっていますよ。ただ箝口令が敷かれていてしゃべれないんです。」
「そういうことですか。大会で何かあったんですね。」
「まあそれだけは認めておきましょう。」
「そういうことですか。話は変わるんですけど何かいい研究ってありますか?」
「いい研究ですか。また唐突にどうしたんですか?」
「大会での優勝を前提とした研究だったので行き詰ったんです。出れてたらこんなことにはならなかったんですけど。」
「そういってもしょうがないでしょう。そんな才能、大会で乱用したら死人が出るしなんならあなたが面倒なことになってたんです。」
「もうわかってますよ。ちょっと愚痴を言っただけじゃないですか。」
「そうですね。」
「研究ってこの世界だと何がべたなんですか?」
「まあよく聞くのは自分の才能を詳しく調べたりあとは自分の興味のある学問について調べることですかね。」
「最初のは無理だし、興味のある学問がこの世界にないんですけど。」
「そんなの知りません。自分で研究内容を考えるのも一つの練習ですよ。」
「あなたが連れてきたんだから少しぐらい手伝ってくれてもいいじゃないですか。」「なんかその言い方むかつきますね。まるで私が強引にこっちに連れてきたかのような。」
「失礼しました。」
「ちょっと話、、、」
めんどくさいことになりそうだったので部屋から逃げてきた。転生してまでめんどくさいことになるのはごめんだ。そしてマジで何を研究することにしよう?
あとがき
読んでいただいてありがとうございます。これからも不定期に書いていくのでよろしくお願いします。
そしてアドバイスなどがありましたらコメントお願いします。
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