第16話 破壊

図書館から帰ってきてそのまま寝ようと思ったんだけどなんか寝付けなかった。まあ明日は休日だし遅くまで起きていても大丈夫だからってことで考え事してる。考えてるのは『身長』について。結局調べても見つからなかったけど何もわからなかったわけじゃないと思う。

可能性としては3つある。

1つ目は俺の見落とし。正直これは最悪のシナリオだと思う。せっかく休日を溶かしたのに見落としは無駄にしたことになる。

2つ目はこの能力自体がもともとなかったって可能性。先生が言うには新しく能力が作られるなんてことはないって言ってるけど、突然変異とかそういう可能性もあるし。意外とこの可能性が高いんじゃないかって俺は思っている。

3つ目はこの能力が秘密にされているという可能性。この能力を持っている人は今までにいたけどなんかあって隠されているってこと。この国は隣の国と一触即発の状態だから軍事機密とかもあり得ると思う。

とりあえずこの3つは全然あり得るシナリオ。

そういえば運ぶの手伝ってくれたあの人。ポケットから注射器?のようなものが覗いていたような気がするけどどうしてあんなの持ってたんだろ。この世界で化学は発展してないからそんなものを偶然持ってるってことはないと思うんだけど、、、。

まあそういうこともあるか。さてと考え事もまとまったしもう遅いから寝ます。

次の日、とりあえず先生のところに行ってみる。この学校は休日でも研究とかのためにあけてある。セキュリティーとかは魔法に任されているから大丈夫なのだそう。俺的には考えられないしちょっと心配になるけどまあそういう世界だからね。

そして先生の部屋に行くとちゃんと先生はそこで待っていた。

「来ると思っていました。」「さすがですね。聞きたいこともわかっているのでしょう?」「そうですね。『身長』のことでしょう。」「やっぱりわかっていますか。」「昨日図書館に行ったんでしょう?」「もしかしてこのまま話を聞いているだけで会話が成立しますか?」「それはさすがに、、」「ですよね。聞きたいことは図書館の才能辞典を見てもこの才能がなかったんですけど。」「あーーそれはちょっとこっちで調べてみます。」「なにかあるんですか?」「いや、、わかってから伝えます。」

なんか心当たりがありそうだけどなんか深い闇に入り込みそうだから関与しないことにしとこ。わざわざ異世界に来てまでいざこざに巻き込まれたくない。


あとがき


読んでいただいてありがとうございます。これからも不定期に書いていくのでよろしくお願いします。


そしてアドバイスなどがありましたらコメントお願いします。


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