第13話 大会

~レア~

彼はどこかに連れていかれてしまったようですが先生がいますし大丈夫でしょう。私もそろそろ大会があるので気持ちを整えておかなければなりませんですしね。1回戦は同じ学年の女子だったはずです。聞いたことがないので注意することはないと思いますが油断大敵。気を引き締めていきましょう。

「それでははじめ。」

彼女は魔法というよりも道具を使ってくるタイプのようですね。現にむちのようなものを持っていますし、こっちに近づいてきます。思い通りです。

近づいてきた彼女の下から出てきたのは大きな穴。避ける時間もないまま彼女は穴の中に消えていきました。

「勝者、レア・メルシエ。」

うまくいきすぎというほどきれいにいきました。でも一回使ってしまうともうこの手は使えないんですよね。あっ一応言っておくと彼女は無事ですよ。別に巨大なアリジゴクに食われたわけじゃありませんし。ただ出られないだけです。

2回戦の相手は遠距離タイプの魔法使い。わたしがもっとも苦手とするタイプです。しかも弓でこっちを撃ってくるおまけがついているなんて聞いていません。こういう時は蜂ですかね。空から攻撃するべきです。相手は上を気にしていないようですし余裕だと思います。

「勝者、レア・メルシエ。」

これまたうまくいきましたね。一切の抵抗もさせないままやってしまいました。彼はもしかしたら助からないのかもしれません。致死量の毒が体内に入ってしまいましたから。これでも手加減はしているんですが。

3回戦は5人で戦う大混戦。

しかも遠距離が4人という最悪の組み合わせ。最後まで待っていようかなとも思っていたんですけどさすがにめんどくさくなってしまいました。もっと苛烈に攻撃をしたらいいのに様子見しかしないんですから。どうしましょうかね。4人一気にやることがないのでわからないんですがとりあえずアリでも出しておきましょうかね。なんかさらに大混乱になっているような気がするんですが時短のためにはしょうがないです。

「勝者、レア・メルシエ。」

4回戦も同様の仕組み。

ここまでくると一人一人が強くなってきますね。魔法を使える人がほとんどですし体術も皆さんたしなむ程度には使ってきます。ただ有力な選手がいないのでとりあえず時短でかたずけてしまいます。何もさせないまま。

「勝者、レア・メルシエ。」

もう準々決勝ですか、あっけないですね。ポールはあのまま大会には出れなかったようですし心置きなく戦えます。対戦相手は、メディ・アンドレ。優秀な狙撃手で今大会の優勝にもっとも近い男と言われています。ただ魔法が使えないのなら怖がることはありません。いつも通りです。ただちょっと本気を出すだけ。地上はカマキリでも出して空からは蜂でも出しておきます。さすが最有力候補です。カマキリを倒して蜂も撃墜しました。ただそこにはアリジゴクがいるんです。

「勝者、レア・メルシエ。」

次の相手こそが一番苦手で戦いたくない相手なんです。ここまではあくまでも前哨戦といった感じでしょうか。


あとがき


読んでいただきありがとうございます。作者のkurarasimonです。もう一つの作品も読んでいただけると嬉しいです。

何かアドバイスなどがありましたら教えていただけると幸いです。


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