第9話 勉強

~レア~

私はレア・メルシア。このカーク魔法学校で最高クラスに所属しているいわゆる優等生です。こんなことは自分で言うことではないのかもしれませんが私はこの学年で最高に座学ができます。両親の優秀な遺伝子をもらったおかげですね。

話は変わりますが私のクラスには不思議な男子がいます。彼の名前はポール・二コラ。特に変わったところのない目立たない男子でした。ですが最近人が変わったように性格が変わったんです。今まで真面目に受けていた授業を寝たりそもそも学校に来ないようになったりしました。

なりより今まで彼から魅力というものをかけらも感じたことがなかったのですが今の彼にはなぜか魅力を感じます。特に彼がなにかに秀でているというわけじゃないのですがなぜか魅力を感じるのです。もしかしたら性格が変わった時に中の人も入れ替わったのかもしれません。

~ポール~

年に一回の闘技大会。この国を挙げたイベントであるこの闘技大会の前夜祭としてこのカーク魔法学校で闘技大会を行う。これがこの学校で闘技大会をやる理由らしい。それにしてもなんで5月なんかにこれやるんだよ。

「それはこの闘技大会での反省を今年の目標にするためらしいよ。」

びっくりした。どうやら心の声が漏れていたようだ。

「そうか。これって全員参加か?」「そりゃ今年の目標を作るためだから。」「俺は平和に暮らしていきたいんだが。」「それはこの世界が統治されない限り無理だと思う。」

そうだった。今この国は隣国と停戦してるけどいつ始まってもおかしくない状況だった。なんて、無駄なことをやっているんだろう。平和な日本で暮らしていた俺には理解不能だ。

「それなら仕方がないからやるか。」「それしかないと思うよ。」「ちなみにこれ優勝したら何か特典あるの?」「確か何か研究してることとかに支援金が入るらしい。」「わかった。ガチでやる。」「研究のためなら何でもやるんだね。」

もし本当に研究に支援があるならマジで優勝狙いに行く。大会まであと2週間しかない。ちょっと訓練でもうけてこようかな。エマ先生なら何かわかると思うし今日の放課後に先生に聞いてこよう。

そこからの2週間はあっという間に過ぎていった。大会当日に発表される対戦カード発表を見るために広場にはたくさんの人が集まっていた。

「レア、これってなんかい勝ったら 優勝できるんだ?」「確か一学年100人程度で7年制なので参加するのが700人ぐらいだから8回ぐらいだと思う。」


あとがき


読んでいただいてありがとうございます。kurarasimonです。

今年の更新はおそらくこれが最後になります。

これからも不定期で投稿していくのでよろしくお願いします。

そして皆さん良いお年を

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る