第3話 街中
そとに出ると一風変わった世界が拡がっていた。石造りの道にレンガできた2、3階建ての建物が連なっていた。まるで中世のヨーロッパみたいだ。俺は学校に向かって走ることにした。この世界では車もないようだし前世のように交通事故で死ぬことはないだろう。地図によるとここからその学校までは1キロ程度のようだ。街中を走ってみると代り映えのしない風景がずっと続いていた。ただ俺にとっては物珍しい光景だったので飽きることはなかった。その学校はこの世界観に合ってない近代的な見た目をしていた。もしかしてこの学校がこの街で一番でかいんじゃないか。教室は大学の教室のようにすり鉢状になっていてどこからでも授業が見やすいようになっていた。クラスに俺が入ると中ではなんこかの集団に分かれて談笑をしているようだった。これって一人も名前がわからないのに大丈夫なやつか?完全に関係性がわからないんだが。ということで今日はクラスの関係性を見ることに徹しようと思う。あの光の玉に渡された資料にはこのクラスは男子10人の女子10人のクラスで学年でトップのクラスだそうだ。ただそんなことよりも自分が知りたいのはこの学校が何を教えているのかなんだけどな。まあそれも授業を聞けばわかるはず。そうこうしているうちに授業が始まるようだ。ほんとにぎりぎりだったな。明日からはもうちょっと早く来れるようにがんばろう。教室に入ってきたのはあの少女だった。俺を神判していたあの少女だ。あの子って神じゃなかったのか?なれない感じはあったけど神判って一般人でもできるのか?「今日の授業は魔法の基本についてやります。それじゃノートを開いて。」その少女はブロンズの髪をたなびかせながら教室を歩いて授業を始めた。彼女が言った内容をまとめると魔法というものはこの世界では誰もが使えるものであるそうだ。ただ使える魔法は人によって違ってそれは遺伝だったり育ってきた環境によるそうだ。彼女の講義はためになったがとてもつまらないものだった。実際教室で聞いている生徒の中には寝ている生徒もいた。この学校では授業が2時間しかないようだった。そんなに授業をしないで大丈夫なのかと不安に思ったがここでは生徒の自主性を大切にしているようだった。さて授業も終わったことだし家に帰るか。、いやあの少女には話を聞いておきたい。俺は教室から出ようとしている彼女に声をかけた。
あとがき
読んでいただきありがとうございます。作者のkurarasimonです。だいぶ自分でもこの話が気に入っています。
アドバイスなどがありましたら教えていただけると幸いです。
この少女は何者なんでしょう。私もこれからが楽しみです。
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