第5話2 女将さんのレシピ(カラメル)
北海道の友人から搾りたてのミルクと綺麗なクリーム色のバターが届いた。
ほんのり甘い美味しいミルク。
香りのいいバター。
今日はこれで何を作ろうかな。
思い出のキャラメルはどうかしら。
子どもの頃、母がよく作ってくれたキャラメル。
口に入れると母を思い出して幸せになれる。
◇ ◇
お鍋にミルク、砂糖、バターを入れて、ゆっくりゆっくりフツフツ煮詰める。
時間をかけて、でも焦げてしまわないように。
ほんのりとミルクの甘いいい香り。
茶色になったら火から下ろして、クッキングペーパーの上に広げる。
つやつやしたキャラメル。
冷えたら、切り分けましょう。
◇ ◇
小さくて甘いキャラメル。
これは日持ちもするし、お土産に持って帰ってもらうのもいいかもしれない。
今度旦那さんと車夫さんが来られたら、お渡ししようかしら。
旦那さんはどんな顔をされるかしら。
車夫さんは喜んでくれるかしら。
懐に入れたままにすると体温で柔らかくなりますよって伝えないと、車夫さんはいつまでも食べずに取っておきそうね。
たまに顔を覗かせる風変わりな二人と、遠い北の地で今日も牛と格闘しているであろう友達を思いながら、出来たキャラメルを紙に包んだ。
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女将さん。
ありがとうございました。
おみっちゃんも。
もの凄ぉ・・・喜んでくれました。
ほんま。
おおきに!
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写真はこちら。
https://kakuyomu.jp/users/9875hh564/news/16817330651856838824
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