ex 4人組2

 『不死』のタルバから明かされた推測は自分たちの逼迫した状況を即座に理解させた。さらにこの場にいなかった『紅』が既に盗賊討伐に向かってしまったという急報が届く。冒険者たちは直ちに北門に向かった。それは場慣れしていない俺たちも例外ではなかった。


「カルベリス、ぼさっとするなよ。すぐ準備していくぞ」


「わかっているよ、ラリドット。いつでも行ける準備はしていたんだ。お前たちはどうなんだ?ウリス、クレンティ」


「若干足りないものもあるけど、なんとかなるだろ。行ける行ける」


「それで足引っ張ってちゃ世話ないのよ。でも携帯食料とか消耗品くらいだから大丈夫よ」


「それくらいだったら大丈夫か。じゃあまた後で北門な」


 こうして俺たちは一旦別れた。各自荷物を取って走って北門に向かう。人通りの増えたヒルドの通りを駆け抜けて喧騒から離れる。徐々に人気が減り、今回参加する冒険者たちが集まる集合場所へと着く。

 よく冒険者ギルドで見かける人たちが多い中、ラリドットたちを見つけて手を振る。彼らも気づいたようで、こちらに近づいてきた。


「カルベリス、遅かったな。もうとっくに集まっていたぞ。瞬時に集合できる当たり、流石経験豊富な冒険者の先輩方って感じだ」


「そーだぞ。飯でも食ってたのか?」


「ウリス変なこと言ってからかわないの!カルベリスに限ってそんなことないに決まってるでしょ。あんたじゃないんだから」


「俺でもさすがに急ぎながら飯は食えないぞ」


「あんたこの前パン片手に走ってたじゃないの。しかも人にぶつかってパンを落としてたし」


「げっなぜそれを知ってる……。誰も見てないと思ったのに」


「ウリスもクレンティもどこでも痴話喧嘩を始めるな。悪かったな遅くて。お前ら程足が早くないんでね。むしろ魔法使いのくせに俺より足が早いラリドットがおかしいんだよ」


 他愛もない話で緊張をごまかす。見回せばここらじゃ有名な冒険者パーティばっかりだ。『月』に『海の軌跡』『弦奏』。『月』は最も2等級に近いと言われ、安定した立ち回りと堅実に敵を減らす戦闘スタイルで今回のような複数の冒険者が協力する依頼では抜群の安定感を誇る。万能な魔法使いフォゴスに率いられ、勝機を見出すと瞬間火力を上げ押し切る。高い実力と積み上げてきた実績によって裏打ちされたパーティこそが『月』だ。


 最近ヒルドにやってきては独特な戦い方で注目を集めたのが『海の軌跡』。元は南のほうにある港町を拠点に活動していたと聞く。ナイフや短剣、片手剣と銃を使う近距離から中距離主体のパーティだ。魔法はあまり使わず、また前衛後衛が明確に決まっていない特徴がある。接敵したメンバーが前衛に自動的になり、あとは状況判断で前衛2人、後衛2人になる。パーティメンバーは全員が水と火属性の初級まで使えるが、物理攻撃が効かない魔物からは潔く逃げると決めているらしい。遠距離戦や魔法戦を捨てた特化型のパーティだ。


 もう一つの最近やってきたパーティ『弦奏』は全員が顔を隠している変なパーティだ。気になって知り合いに聞いてみても、誰も顔を知らないのだ。判明している特徴として、声から女性だけのパーティであること、レイピアやスティレットなどの刺突系武器を使うこと、上級の魔法を習得しているということだけだ。魔法戦に滅法強く、近距離に関しては護身程度なのかもしれない。噂ではどこかの没落貴族だのお忍びで冒険者をやっている家出した貴族など言われている。真相はわからない。


 参加する冒険者パーティの特徴から近距離から遠距離までカバーでき、魔法戦もいけるという欠点らしきものがとこにもなかった。しいて言うなら俺たちが参加することで足手まといができることくらいだ。だが俺たちは突入班ではないため、俺たちが邪魔になることもないだろう。ヒルドが用意できる最高戦力の冒険者だ。敵がなんであれ、盗賊討伐には過剰ともいえる戦力だ。


 全員が集合し、冒険者ギルドの職員が急遽参加予定の冒険者か確認して出発となった。ほんのりと積もった雪が冒険者たちに踏み荒らされていく。一直線に盗賊達の元へと疾駆する。足は遅いが体力には自信があったけれど、先行する冒険者の後ろをなんとか追い縋る形でついていくことがやっとだ。並走するラリドットやウリス、クレンティもいきなりのハイペースに必死でくらいついている。


 いつの間にか盗賊のアジト付近に到着する。各自臨戦態勢で準備する。突入部隊は外の見張りを仕留めた瞬間に突入するらしい。俺たちはここで見張りだ。注目の的である『不死』は『紅』と何やら話している。あの巨人討伐の2人を見ることができて気持ちが高揚する。これから盗賊討伐開始ということも相まって、張り詰めた緊張感が周囲に漂っていた。今気づいたのだが、なぜか『不死』は突入班じゃないらしい。


 最強の男がなぜ後方待機なのか疑問が残る。『不死』は何をする気なのだろうか。まさか無名の英雄が怖気づいているわけじゃないだろうし、彼が後ろに残る理由が皆目見当がつかない。だが、俺たちにとっては嬉しい誤算だ。英雄が一緒にいるのだから魔物の大群が来ようとも勝てるだろう。


 静かにその時を待っていると、入り口の見張りが倒れた。どうやら弓矢で射貫いたようだ。盗賊討伐が開始される。俺たちは動かないが、突入班が勢いよく飛び出し、洞窟に討ち入る。彼らの怒号と盗賊の悲鳴が外にいる俺たちにも届く。激しい音が何度も響き、争いの苛烈さが手に取るようにわかる。

 突然『不死』が俺たちに叫んだ。


「ゴブリンだ!後方にゴブリンの大群総数100以上!注意しろ!」


 声のする方を見ると、先ほどまでいなかったゴブリンの大群が俺たちの背後に陣取っていた。瞬きをした一瞬で現れたとしか言えないゴブリンたちに呆然としてしまう。気が緩んで警戒を怠っていたわけではなかった。ついさっきまで俺たちしかこの丘陵地帯にはいなかったのだ。狐につままれたような気分だった。


「くそっ!やるしかない!いくぞ」


「囲まれないように注意しろ。俺は後方から魔法で支援する!前は頼んだぞ」


「一番前は俺とクレンティで受け持つ。カルベリスは遊撃でたのむ!」


「そうね。盾持ってるのはカルベリスしかいないし、サポートよろしく!」


 咄嗟の出来事で満足に打ち合わせることはできないが、それでも冒険者だ。自分の武器と周りの状況判断でその場しのぎの陣形を整える。ゴブリンは数体程度であれば俺達でも問題ないが、100を超えるのであれば話が変わる。圧倒的数の力で矢継ぎ早に攻めてこられれば1対1体には勝ててもいずれ負ける。1体を攻撃している隙に他のゴブリンは殴りかかってくる。どうやっても死角が増えるため、大群に遭遇した時の結末は考えなくてもわかる。


 熟練の魔法使いは魔法で一気に薙ぎ払うこともできるというし、1等級や2等級の一部は戦況をひっくり返せると言われてることから、このような状況であっても打開するだろう。もしかしたら少し離れたところで戦っている『不死』だったら打破できるのではないかと淡い期待をしてしまう。しかし、そうであれば何か指示があるはずだ。それが無いということはゴブリンを倒せる望みが薄いということだ。ごちゃごちゃ考えてもゴブリンは消えないのだから、今は目の前のことに集中する。『不死』とはどのように連携を取ればいいのか。彼とは距離が開いているし、戦闘スタイルがわからなかった。すると、


「お前らは4人で固まって各個撃破だ。4人で左側を死守してくれ。俺は右側を受け持つ」


 とあっさりと言い放った。確かに彼とどのように連携をとればいいかわからなかったし、俺たちは左翼側に近いが、それでも単独で受け持つとは思わはなかった。

1人で右翼側を担当できるほどのゴブリンの数ではない。であれば、何か秘策があるのか。なんにせよ『不死』は総合的に判断して連携以上に孤軍奮闘することを選んだ。未熟な俺たちにはその指示に従うほかない。


「皆聞いたな。俺たちはウリスとクレンティを最前線に、俺、ラリドットの順番で陣形を組む。囲まれそうになってからラリドットを中心に三角形の布陣に変える。いいな?」


「わかった。知っていると思うが、俺は水、風、土の中級までいける。何体かやったら魔法で減らすが大雑把な流れだ。巻き込まれるなよ」


「わかってるって。久しぶりに両手剣を全力で振るうわ。わくわくしてきた」


「こんなときにふざけないのウリス。でもワクワクするのはわかるかも。変な感じ」


 追い詰められたといってもいい状況は4人に腹をくくらせた。やることは決まった。あとはやるだけ。

 ウリスが両手剣でゴブリンを左へ横一閃。いくつかの首と血しぶきを飛ばす。すぐさま近づいてくるゴブリンをクレンティがメイスで叩き潰す。そして阿吽の呼吸で二人が離れるとラリドットの水の初級魔法【ウォーターカッター】が近寄ってくるゴブリンの体をばらばらにする。一緒に依頼をこなしたこともあるので俺たちには以心伝心のように何をしたいかよくわかる。


「この調子で減らしていくぞ!やばくなってきたら言えよ」


 今のところ何もしてない俺は声をかける。だって無理矢理入っても邪魔にしかならないからな。様子見をしていたゴブリンたちが距離を詰めてくる。ウリスやクレンティが捌ききれないゴブリンを剣と盾で処理する。攻撃自体は単調で難なく受け流し、首や心臓を一突きしてとどめを刺す。4人で左翼を受け持つことはできそうだ。


 数分ほど経っても俺たちはゴブリンに囲まれることなく対処できていた。というよりゴブリンが不自然なほど正面からしか攻めてこないのだ。俺たちは最初の陣形のまま危なげなく冷静にゴブリンを殺していく。だがゴブリンの数は一向に減らない。それどころか増えている気がする。


 今は魔法との組み合わせで攻撃も食らわずに戦えているが、ラリドットの魔力がどこまで持つか次第だ。ラリドットも魔法の使い方を工夫し、土の初級魔法【土塊】という土の塊を出すだけの魔法をゴブリンの足元に出して躓かせている。賢いラリドットのことだから魔力を無駄なく使って効率よくゴブリンを減らすことに注力し始めたというところか。


「こっちこいやああああああ!」


 という『不死』の叫び声が俺たちにも聞こえる。ちらりと右翼側を見ると、ゴブリンの死体に取り囲まれた『不死』が目につく。たった一人で戦い続け、時には敵の攻撃によって弾き飛ばされるも全くダメージを受けてないように斬りかかっている。それに左腿にある入れ物から何かを取り出して投げつけたと思えば、何かが爆発してゴブリンにダメージを与える。

 

 道具を巧みに使いながら着実にゴブリンを倒していく。何度攻撃を食らっても立ち上がり続け、敵に向かって駆ける姿は巨人討伐時の姿を連想させる。噂でしか聞いたことがなかった『不死』の雄姿は誰よりも頼もしく見えた。


 あれから2時間が経過した。さすがに疲労が蓄積し、戦い方が雑になってしまった。致命傷は受けていないが、危ない場面は幾度となくあった。特にウリスとクレンティは腕への疲れが最高潮に達している。ラリドットも魔力が心もとないためか、威力が控えめな魔法を多用している。『不死』は化け物じみた耐久力で戦い続けているが、俺たちの限界はすぐそこまで迫ってきていた。

そんな戦況を変えたのは他でもない『不死』だった。


「どけどけどけぇぇぇ!」


 そんな声とともにゴブリンに無謀に突っ込んでいく。出鱈目に剣を振り回して無謀に突っ込むさまは気が狂ったのかと思った。そんな心配に反して、彼はゴブリンをどんどん殺して突き進む。ゴブリンの赤い血とは対照的に彼の剣は青い。遂に『不死』が切り札を使ったようだ。左翼側のゴブリンも『不死』の猪突猛進ぶりに気を取られているようだった。


 防御を捨てた『不死』はあっさりとゴブリンのこん棒に殴られる。だが彼は吹き飛ぶどころかその場で回転しながらゴブリンを殺していく。殴られた人間が吹き飛ばないで反撃している姿は目を疑う光景だった。どうやってかは知らないが、『不死』には攻撃を無効化する術があるようだ。そうでなければ説明がつかない光景だった。


「離れてくれよぉぉぉぉぉ」


 ない。つまり彼は殺しているゴブリンを憐れんでいるのだ。急所を突いて楽に殺してあげることができないために手足を失ったゴブリンが呻いている。だからそんなことを言っているのだろう。なんて優しい人間なんだ。英雄とは人間だけでなく魔物を思いやる心すら持ち合わせているのかと仰天する。


 『不死』は回転を止めると、弓矢のごとく飛んでいく。剣が矢じりで矢柄が人間。ゴブリンにぶつかっても勢いが衰えず、そのままゴブリンを貫いていく。さらについでとばかりにウォーターカッターを撒き散らし、ゴブリンは手足を切られてる。剣が行く方向につられていくことから自分の推測が間違っていたことに気づく。


 まず剣に魔法を纏わせることは通常できない。魔法を纏わせたところで剣が傷つくからだ。次に剣に操られているかのような『不死』の挙動。先の離れろという声。そこから導かれる答えは剣が意思を持っているということだ。


 かの古の勇者は意思を持った剣を携え、時には助言をもらっていたと言われている。『不死』の持つ見たこともない剣も意思を持っているとすれば全てが説明できる。魔法を纏わせられるのは伝説の剣と同等の剣だから。剣に引っ張られる形で突っ込んでいるのは剣が暴走しているから。離れろという言葉は制御できない力がゴブリンだけではなく、俺たちにも危害を加えかねないから。ぐるぐる回転しているのは敵の攻撃と剣の力が拮抗しているから。


 剣に意思が宿っているという話は古の勇者しか知らないが、魔法を纏わせることは王都にいる1等級冒険者の『雷剣』ができることを証明している。だが『雷剣』は雷だけを纏わせることができる。それはダンジョンから持ち帰った剣の特性が雷との親和性が高かったからであって、どの剣でも魔法を纏わせることができるわけじゃない。


 左翼側のゴブリンが『不死』の快進撃に慌てて寄り始めた。俺たちはできる限りゴブリンを減らして『不死』の援護をする。『不死』が何も考えずに剣任せに飛んでいるとは考えにくい。彼は死なないのだから、無茶苦茶な動きで何かを探している。

 

 確信めいた気持ちで見つめていると、白いローブを纏った男が見えてきた。『不死』が説明していた話の中に、魔物を操る能力者の話があった。きっと白いローブが敵の能力者で、『不死』が探していた相手とはこいつのことだろう。『不死』は敵を追い詰めた。敵の能力者を倒せば統率ができなくなり、形勢逆転の可能性が秘められている。


 『不死』は白いローブに突撃するが、半透明で半円状の壁に行く手を阻まれる。『不死』は再度敵に向かって突き進むが、それでも壁を突破できない。白いローブの男は不敵な笑みをこぼしていた。伝説の剣でも突破できない壁なんて俺たちでは歯が立たない。だが『不死』はあきらめていなかった。

 『不死』が何かを叫んだことはわかったが、その直後に起きた衝撃音にかき消される。


 『不死』は剣から光の奔流を放ち、敵の壁を突破した。白いローブは上半身を跡形もなく消し飛ばされ、腰元にあった道具が弾け飛び、閃光と爆発音があたり一面を支配した。俺も視界が真っ白になり、何も聞こえなかった。視界がクリアになった時には戦いに終止符が打たれていた。白いローブは当然死んでおり、ゴブリンは我先にと逃げ出ている。『不死』は剣先を大地に向け、立ったまま意識を失っていた。そして山頂を何かが通ったように抉り取られたミッド大山脈が存在していた。


 敵が周りからいなくなった頃に洞窟から『紅』、レルバ、『月』たち突入部隊が帰ってきた。『海の軌跡』と『弦奏』は見当たらなかった。あとの報告で敵の攻撃でどこかに飛ばされたらしい。突入部隊の話では洞窟内でゾンビやゾンビキャスターと戦っていたが、外から聞こえた爆発音の後にゾンビは全員死滅したとのこと。推測としてゾンビを操り、存在を維持する何かが壊されたのではないかと言われている。

こうして俺たちは英雄の一撃を見た生き証人になった。


 翌日。俺たちは事後処理で冒険者ギルドに集められていた。洞窟内で敵魔法使いに『海の軌跡』『弦奏』は転移させられ、所在不明。白いローブは下半身のみが見つかっており、誰が見ても死亡が確認されている。俺たちも見たまんまのことを話、俺は能力で当時の光景を映像にした。映像を込めた魔道具はすぐさま確認として映像を再生され、俺たちが見た『不死』の戦闘を鮮やかに映し出していた。


 『不死』はまだ目を覚ましていない。致命傷はなかったものの、体中が痣だらけで、腕は腫れあがっていた。今は回復魔法で治療を受け、目立った傷は癒えている。数日で意識を取り戻すだろうとの判断が下されている。


 俺たちは今回のことを機にパーティを組むことになった。元々親しかったが、英雄の姿を見て心が決まった。俺たちは一人一人では彼のような強さには届かないと。だが力を合わせればいつか彼と肩を並べられるのではないか。パーティ名は今回の出来事見たことから『証人あかしびと』と名付けた。


 事後処理が終わると俺の昔からの夢である旅に出た。夢だった旅のことをパーティメンバーに話し、反対されるかと思いきやむしろ旅に出るべきだという結論に至った。

 理由は強くなるためでもあるが、今度こそ英雄の話を広めるためだ。巨人討伐の件は貴族が絡んだため、『不死』はあえて広まることを嫌がったのだろう。だが今回は黙する意味はない。なんなら俺の能力で映像を見せることだってできるのだから、誰もが信じてくれるだろう。ベゼル王国にいる不死身の英雄のことを。


 世界各地でベゼル王国のある話が蔓延する。ベゼル王国の辺境に『不死』の男がいる。どんな攻撃も彼には効かず、意志の宿った剣を持ち、剣から放たれる光の激流は山脈を穿つ。彼は敵に一度も臆することなく、何度倒されても立ち向かう様はまさに英雄。力に振り回されるも最後は溢れんばかりの才能で制御し、悪を討つ。彼の山をも穿つ一撃から新たな異名がつけられた。『光芒』のタルバと。

 またあるところでは彼は戦闘王とも呼ばれる。巨人討伐の逸話は彼のことだったことも何処から明かされた。地位や権力、財産に靡かない高潔さを持ち合わせ、なぜか辺境に留まる英雄がいる。もしも古の勇者と同じ時代であれば、文字通りもう一人の勇者だっただろう。


 そんな話が映像付きで本人のあずかり知らぬところで宣伝されてしまうのであった。本人がこのことを知るのはまだ先のお話である。

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