第6話 学校事件〈雷〉
昨日、私の普段の属性は
魔力に目覚めた。しかも光は何か知っているような口調だった。
そして次の日、私は早く起きた。現在5時半。普段5時50分。早すぎた。
「何しよう…着替えて勉強するかな…」
寝起きからこんな事を考えていたが、昨日の光の言った事についても
考えていた。
『やっぱりそうだったんだね。』
あれはどういう意味だろう…と色々考えながら勉強をしていたら、普段5時45分
起きのフウカが起きた。寝起きのため髪が乱れている。
もう15分も経っていたのか。と思っていたら、フウカが私に気づいた。
「あれ?絆早いね~。どうしたの~?昨日の光君の事~?」
寝起きなのに勘が鋭い。私は悟られないよう、
保っていたが、
「あ、その
「はぁ~。うん…そうだよ。」
悟られてしまった。何故この人はこんなにも人の心の声を読んでいるような事を
言うのだろうか。
「うんうん。確かに気になるよね~。」
「まあ…ね…あ~、なんかモヤモヤする!」
「ん~。むにゃむにゃ。あ、おはよう二人共。」
「桜の寝起き可愛い!一瞬びっくりした‼」
桜の寝起きに何故かびっくりしてしまっているフウカに少し引いた後、私達三人は、昨日の事について話した。
「何か知ってるのかなぁ…」
「言われても私は何も心当たりがない。本当に何なんだろう。」
「もしかしたら…光君も、
「あ~、けど、月に関係するもの…」
「てかさ、月の魔力が使えた人って、確か『伝説の魔法使い 月影ルナ』じゃ
なかった?」
「うん。歴史の授業で習ったけど、すごい人だったよね。いきなりこの世界を
襲った自然災害から守った。って習った、よね?」
「うん。すごいよね。憧れる~。」
「二人共、時間、ないよ。」
「「あっ‼」」
「急ごう。」
この学校の起床時間は最大でも6時。その後の朝食時間は6時半から7時半まで。
ただいまの時刻6時10分。急がなくては。
私達はあの日の場所へと
「おばさーん!」
「あら、おはよう。」
「「「おはようございます。」」」
「何だか久しぶりな気がするわね。光君と会ったのもここよね。」
「そういえば、そうですね。」
「はい、いつものサンドイッチ。」
軽く思い出に浸っていると…
バチバチ‼
「きゃあ‼」
「お…おばさん!」
「光⁉なんで?!」
「いやいつもここだから。いやけどなにこれ⁉」
「わ…分からない…いきなりおばさんが感電し始めて…」
「
「だ、誰か
「いや…私の回復魔法で…」
「回復魔法は意味がないよ!何か、浄化魔法が効くと思う!」
「っ…!おばさん‼私が今助けるから‼」
「絆⁉あなたの属性は
「それでも私は‼おばさんを助けたいの‼」
私が叫んだ瞬間、また私のローブの宝石が、ムーンストーンへと変わった。
「また…
私が呪文を唱えると、おばさんの中の雷が浄化された。
「あ…助かった…絆ちゃん、ありがとね。」
「おばさん!良かった‼」
「あら、どうしたの?そんなに心配していたの?」
「はい…すごく…心配…し…」
「ふふっ、ありがとね。」
「けど今回は被害が小さかったね…」
「うん、そういえば、光君昨日言ってたよね。また絆がまたこの能力に目覚めたら、
教えてくれるって。」
「あっ、そうだったね。教えてあげる。実は俺と絆は、あの伝説の魔法使いの二人、
日谷ヒナタと、月影ルナの生まれ変わりなんだよ‼すごいよね‼」
「はあ…って、え~⁉」
何故光と関わると、こんなにも意味の分からない事しか起きないんだろう‼
私は後日改めて、私と光の事について、深く知る事となった…
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