第二章 学校事件

第4話 学校事件〈炎〉

キララに何故かライバル視された私。そして、あの光が部屋が隣だった。そして…

「じゃあね。また明日。」

「「は?」」

何が何だか分からなかったのに、そのまま帰る事となった。

「は~。意味分からん。」

「ね。ただでさえ意味不明なのに、光君、あの人…説明せずに帰りよった。」

「説明不足…」

私達三人は帰りながら、さっきの出来事について語っていた。(ぐちっていた)

「まあけど、良かったじゃん絆!」

「はあ?」

「だって光君と隣だったら遊びに行けるじゃん‼」

「はあ⁉いや、説明されても意味わからん。」

「あれ?興味ないの?光君の事?」

「んなわけあるか‼恋に興味もない私が、なんで光に興味があると思ったの?!」

「呼び捨て…」

「えっ?」

「そう!桜‼そうなの‼初対面の人にすぐ呼び捨てなんて、普通ないじゃん‼」

「いや私初対面の人、男子でも呼び捨てだよ。」

「いや~やっぱり好きなんじゃな~い?」

「んなわけあるか~‼」


フウカに爆弾発言がされた次の日の朝、私は朝から困惑していた。

学校の理科室が、〈燃えていた〉

「えっ、な…何…これ…」

「ちょっ、絆‼あんたなんかしたの‼」

「私がこんな事する訳ないじゃん!」

「だよね。絆は水属性アクアだもんね。」

「えっ…これ…」

「あっ、桜…けどこれは…」

「うわっ⁉なんだこれ⁉」

「うわー!」

「助けてー!」

学生達も、朝から火事が起きていることにパニックを起こしていた。

「ど…どうしよう…」

「と…とりあえず先生達呼ばないと‼」

「「うん‼」」

私達は大急ぎで先生を呼びに行った。

「これはひどい…」

「とりあえず消火活動を始めましょう‼」

「あっ…あれ何…」

「どうしたの⁉」

「何か人影が…」

「放火犯か‼」

「っ…私追いかけに行く‼」

「フ…フウカ‼」

「待てー‼あっ!」

「大丈夫フウカ⁉」

「うん…勢い余ってこけただけ…」

「無理しないで…『回復魔法 花霞の曇』…」

桜は魔導書を開くと、呪文を唱えた。

「あ…ありがと…」


しばらくすると、消火活動が終わった。

「ありがとう君達。おかげで理科室がほとんど燃えずに済んだよ。」

「いえ…」

私達は部屋に戻ったが、私は放火犯の事について考えていた。

「ん?どうしたの絆?」

「放火犯の事なんだけどね…」

「何か心当たりが?」

「もしかしたら、キララかもしれない…」

「ええ~⁉」

「昨日、キララに敵視されちゃったじゃん?もしかしたら…」

「なるほどね。けどそれで放火する?」

「う~ん…」

「いや…ある…」

「「⁉」」

「今回放火が起きた…火と言えば…」

「あっ‼光‼」

「うん…光君の属性はフレイム。放火すれば絆が光君を嫌うと思って…」

「なるほど…それはそれでどうかとは思うけど…」

私は放火犯がキララかもしれない事に少し心が痛んだ。キララが…

けれど私は、キララに注意していく事にした。が…この時の私は知らなかった。

この日を境に、たくさんの事件が、起こりうるなんて…

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