泣き虫のハル。彼女を幸せにしたかったナツ。「来夏を胸に」を読んだ時、あなたは驚愕するでしょう。時の流れは、人間のあり方を反転させる。心はまるで変わってはいないのに、積み上げた軌跡によって様々な姿に見せる。だけど、歩く道は続いている。また夏が来れば、そのあり方は変わるかもしれない。