反省会
Cosmic Dark Age 0.4
「イデッ。もー、なにすんのお姉ちゃん」
判定。
V遠心第七分類、〈
H遠心第三分類、〈
「ねぇ、どういうつもりなの? これッ!?」
「すごい、お姉ちゃん。第七になれたんだ!!」
第十分類。口にするのも畏れ多い存在を、それなのに
「――そう熱くなんないでよ。お姉ちゃんらしくない」
「……ッ!?」
届かなかった。
「やっぱり……やっぱりそうだ!! 第三なんて嘘!! こんな芸当が出来るのは――」
「ボクは、お姉ちゃんの真っすぐなところ好きだよ。上に行きたいんだよね。……けど、お姉ちゃんは、どうして力が欲しいの?」
「……
「こんな、人を遠ざけることしか出来ない力。ボクは要らないよ」
「
――第五分類かよ。
――〈
――双子だから、能力が半減したんじゃね?
――ホントだ。足したら第十だな!!
「
基地のなかや学校のなかは、二人にとっての聖域だった。伝説の遠心少女・
だが、卒業すれば、その光は失せる。投げ出された先にある世界は闇だ。
「いいじゃん違って。ボクはボクだよ」
なんで同じじゃなきゃダメなのさ。そんなふうに
「あぁぁぁぁッ!! もういいよッ!! 勝手にすれば?」
「お、お姉ちゃん?」
「そうやって、ヘラヘラヘラヘラヘラヘラ。分かった気になってればいいよ!! 私は沖縄に行く!! で? あんたはどうすんの? ハッ、第三? 誰がそんな中途半端なやつ欲しがるかっつーの。一生、「〈
「えぇぇ? ボク、泣きついたことあったっけ?」
「うっさい!! 黙れ!! 好きにすればいいよ!! どっか行っちゃえ!!」
「ちょ、え? は? いやいや、意味分かん――」
「もう、あんたなんか妹でも何でもない!! 顔も見たくない!! さよなら!!」
しまった、言い過ぎた。そう気がついた時には、もう遅かった。はっとして
「……
「――全ての真理? 笑わせる。『遠心力は、髪をボサボサにして、服をパサパサにして、肌をカサカサにする』。それだけだよ」
再試験してくる。そう言った
「いままで姉でいてくれて、ありがとう。もうボクの顔を見ることは無いと思うから安心して。――さよなら、〈
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます