第34話

 大人の階段を登ることになった僕。

 これは仕方がないことだと思う。

 

 いくら相手が僕を監禁し、すべての食料を口移しで食べさせようとしてくる狂人だったとしても、僕は男なのである。

 あんな全裸で迫られ、敏感なところを刺激されて勃つなという方が無理だろう。

 

 おっきくさせてしまった僕はそのまま琴美の剛力でベッドへと押し倒され、行為を終えた。


「あぅぁ……」

 

 そんな次の日の朝。

 僕は精根疲れ果て、ベッドに倒れていた。

 琴美の性欲はまさに底なし。もうすべてを絞り尽くされた……運動不足の僕を頃好きなのかと本気で思った。


「うぅ……」

 

 すべての行為に満足し、一眠りし、朝。

 朝ごはんもまた、口移しで食べさせられた。なんかもう本当に僕の精神は擦り切れていた。

 ……僕はこのまま一生ここに閉じ込められ、琴美の不快な口移し料理で腹を満たし、夜は絞り尽くされる……。

 そんな生涯を送ることになるのだろうか。

 


 ドゴンッ

 

 

 そんなことを考えていたときだった。

 僕の耳に爆発音が入ってきたのは。

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