第31話
あのまま、驚異的な力で琴美にねじ伏せされ、すべてを口移しで食べさせられた僕は琴美が居なくなった後、叫ぶ。
「じょ、冗談じゃないッ!!!」
どっかのエロゲをやっていた時、ヒロインから主人公が口移しされて頬を赤らめて照れ、なんか幸せそうにしていたけど、実際に経験したらもう二度とごめんの一言である。
他人の唾液でベチャベチャになったご飯なんて気持ち悪いの一言でしかないし、時間もかかるし、琴美の唾液やらなんやらで自分の口元が汚れちゃうし最悪である。
後、普通に琴美の口臭いし。
「ど、どうしよう……」
さっきまではゲームさえあれば別にここに居ても良いや、って思っていたんだけど、今は全力でこんなところから逃げ出したくなっている。
あれが一生続くとか考えたくもない。
「に、逃げる……?ど、どうやって?」
僕の四肢は鎖で拘束されている……現状で逃げ出すとかほとんど無理ではないだろうか?
……ど、どうしよう。というか、僕には何が出来るのだろうか……?
「つ、詰んでないかなぁ?」
現状を前に僕が絶望していると、琴美が近づいてくる足音が聞こえてくる。
「……今度は何?」
それを聞いた僕はゆっくりと体をベッドから起こす。
「碧衣ー。私が来たわよー。お風呂、入りましょ?」
「ふぁッ!?」
そして、僕は何故か全裸の姿で部屋野中へと入ってきた琴美を見て僕は驚愕に声を詰まらせた。
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