第5話 鶏皮と皮の話
根菜を結構持ち込んでいたので
鍋に入れて豚汁ならぬ鶏汁にしたった。
ミルクも入れてシチューっぽくもしてみた。
何故か知らんがバローロが鶏皮まで
剥いちゃったのでそれを串に刺して
鶏皮串焼きにしてみた。
やっぱ『塩』だな!皮は!
「なんだこれ!モチモチしてうまい!」と
コルン王子様が絶賛してくれた。この世界では
鶏皮は捨てちゃうらしい。もったいない。
ファルツも最初は戸惑っていたが・・・
「ちょっと焦げてる所うまいです!」と喜んでくれた。
鶏汁の方も喜んでくれたが『コク』が足らなないと
少し厳しい評論。
全員がもしゃもしゃ食べてる中、バローロだけが
鶏皮串焼きをジッと見ていた。
するとどうだ!
串に刺した皮を引っぱったりしている。じゃないか。
「やっぱ、皮とか食べ慣れてない?」と聞くと
「俺さ、やっと皮剥けたんだよね、『ち○ぽ』の。」と!
「ぶっ!」と全員。
コルンとファルツは食べていた鶏汁を吹き出した。
そりゃ吹き出すよな!しかしながらだ!なぜ俺に向けた!
「俺に向かって飛ばすなよ!汁!顔面だぞ!おい!
髪にもかかったじゃねえか!服も!」と俺はお怒り。
おれは顔についた汁をタオルで拭きながら
「黄色いシミになるんだよな、服。着替える」
おれは馬車から着替えを取り出し服を脱ぐ。
「こ、ここで着替えるのか!?」とコルン。
「は、恥ずかしいからやめてください!」とファルツ。
「いいじゃねえか。男同士だし。寒いんだよ!
火の近くじゃないと」と俺はいそいそと脱ぐ。
その様子を見てバローロが俺に問う。
「アスティは、その。もう剥けているのか?」と!
バローロ!こいつはいい奴だ!と俺は直感的に思った!
そして俺はその問いに対して答えを言う。
「奇遇だな、兄弟。俺もこの間剥けた。見る?」と!
俺はズボンを脱ぐ。どうせ汁がかかったし。そして
パンツに手をやり俺の『ち○ぽ』を見てみる。
「すまん、今は無理だ。寒さで俺の御子息は
ちいちゃくなってる」とパンツの中を見ながら
伝えて上げた。
「それは残念だな。」そう言うとバローロも
パンツの中を覗いた。
「すまん、俺もだ」と!
俺はバローロを一生の友とすると誓った瞬間。
「お前ら、おかしいぞ?普通そんな事はしない」と
なぜか顔を赤らめてコルンが言う。
「そ、そうですよ。下品です。卑猥です。」と
ファルツも顔を赤らめて言う。
「なんで『ち○ぽ』が卑猥なんだよ!」と俺。
「そうだな、男子としてついてるもんは仕方ないな」
とバローロはついに鶏皮串焼きを食べる。
「結構、皮って伸びるもんだな」と!
「じゃあさ、温泉でみせあいっこしよう」と俺は
革新的な提案をしてみたらバローロだけが賛成した。
俺は転生前の知識を持っているので
「個人差あるしなぁ。剥けるの。早かったら
偉いって言う事もないし。後5年くらいして
剥けたらいいんじゃないか?」と教えてあげた。
「あ、あの!」と突然ファルツが大きな声を上げる。
俺達はどうしたんだ?と言うと
「大きさって、やっぱり個人差ですかね」と言う。
「そうだなぁ。男子的に言うと大きければ
ちょっと自慢したくなるがエッチなことする場合
あんまり大きすぎると女子が引くらしいよ?
たまにデカいほどいいって言う人も居るらしいが」
と俺は前世の記憶をひけらかした。
「なんでそう言うこと知ってるんだよ」とコルンが
聞いてきたので
「帝王学だ」と答えてあげた。
「俺は学んでいないぞ!」とコルンはマジで大慌てで
言ってきたので俺はバローロを見る。
バローロも俺を見る。
「俺もそういった事は学んだな。帝王学だ」と
バローロが合わせてきた。マジでいい奴。
「大丈夫だ、コルン。俺が、いや、俺と
バローロが教えてやるよ。手鶏足取り」と言っちゃうと。
「い!いいのか!?手取り足取りだぞ!?」と何故か
興奮気味にちょっと恥ずかし気にコルンが言ってきた。
やっぱそう言う事に興味を持つ年頃なんだなぁと
俺は思ったが、そういえば許嫁が居たことを俺は思い出し
「そういうことか」と少し納得。
「あ、あの。僕の質問なんですが」とファルツ。
「大丈夫だ。大きさなんて気にしない方がいいぞ?
因みにこれより大きい?」と俺は人差し指を立てて
ファルツに見せる。
「は、はい。それよりは大きいです」と言ってきたので
俺は、それなら大丈夫だと言ってあげた。
「い、いやそうじゃなく・・・」とファルツが言った所で
俺は上半身裸という事に気づき
「ちょっとまって。服着る」と俺は話を折ってしまった。
「しかし、アスティの鎖骨ってなんかこう、
綺麗だな。つまんでいいか?」とバローロ。
「いいぞ?」と俺は軽く返事をしたら、本当につまんできた。
「お、俺もいいか?」とコルン。
「ぼ、僕もいいですか!?」とファルツ。
こいつら変態なんじゃないかと思いつつ俺は
鎖骨を摘まませた。
「これはいいな。」とバローロが絶賛してくれた。
ファルツは震えている手でつまんできた。ちょっと
可愛いと思った俺は
もしかしたら転生する時の『ちょっと』に
こう言う感情も含まれているのではなかろうか?と
思っちゃったりしたが特にどうとも思わないので
俺は「普通の男子」だと再認識した。・・・したかな。
「コルン!おいコルン!」とバローロ。
その声にハッとした表情をし
「す、すまん。ちょっと意識が飛ぶとこだった。
何故だろう・・・。」とコルン。
「じゃあこう言うのはどうだ?」と俺は
鎖骨が見えるとこまで服を下ろし、そして肩を出す。
挙句に少し前かがみ。
そして斜め横下からの視線をコルンに投げてみた。
・・・コルンは座ったまま気絶していた。
「か、回復魔法を早く!誰か!ってか僕だ!」と
ファルツは魔法を唱えた。
「す、すまん。いたずらが過ぎたな」と俺は謝る。
「そ、そうですね。アスティは美人で有名なので。
と、言うかすごい破壊力なので今後は気を付けてください」
とファルツに言われた・・・。
「い、いや。男だぞ?コルンは。因みに俺も」と俺が言うと
ファルツは首を横に振りながら
「それは間違いです。アスティは危険なんです。
周りが男子とか女子とか関係ないんですよ!」と!
「俺はそこまでなのか!」と聞くと
「そこまでです!」とファルツに怒られた。
バローロは頷いていた・・・。
コルンを馬車に寝かせてバローロが御者となり
馬車を走らせる。
そして計画していた夜営の場所へとついた。
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