第6話 不肖の姉
上越市に住んで30年以上になるのですが、幾つかのトラブルにみまわれ何回かの泣き寝入りをして来ました。
不肖の姉の不始末により秘密を抱えての結婚をした義理の兄という存在というのが目の上のたんこぶでした。
真実というのを聞かされる事が無かったので臆測での物言いとなりますが、あながち間違っていないと思えます。
私が、中学生の頃に我が家の中で母親と姉が慌ただしく何やらしている様子というのがあり思春期という時節柄であったので不純異性交遊の末に妊娠してその後の決着をどうつけるのかという方向性であったのだろうと察していました。
姉を妊娠させた相手との関係というのが破談になりお腹の中の子供を中絶できる時期というのも過ぎていた為に母親も姉も途方に暮れていたようでしたが、産むしかないという事態にしかならず母子家庭であった我が家としては、危機的な状況に陥ることが目に見えていました。
姉もシングルマザーとして生きる覚悟というものをしているのであろうと傍観者として眺めていたのでしたが、ある時に結婚相手として19歳の自衛隊員として勤務しながら新潟県立高田南城高等学校に通学していた男性を連れて来たのでしたが、何となく事情を察していた私にとって理解し難い事態となっていったので目を白黒させる事ぐらいしか出来ませんでしたが、姉の不始末によって人生を棒に振るということだけがたしかな事であるというのを理解しました。
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