第3話 オーナー研修中

フリーエージェントとして活動を始めてみたのであるのだが、現時点でのお客様というのと依頼者というのが0という現状であるので顧客を開拓するために様々な所に出入りをして自身の知名度を上げて仕事にしなければならないのである。

 現時点での心当たりとしての伝手というのが、過去に働いていたパチンコ店の元上司という所で元々ダムズというパチンコ店で時間を過ごしていたのだったがNー謙信公大橋店に河岸を変えてみたのであったが、何かしらの要因やハイエナをしようとしてウロウロしている人間がいたりとか、設置してある台の挙動や当たり方に違和感を感じるという理由からか僕達が元々働いていた会社の本社があった跡地に建てられたDーstation上越店というパチンコ店に落ち着いたようである。

 元上司というのが、群馬県出身で何かしらの理由で上越市に本社を構えていた会社に入社して店長として采配を振るっていたり従業員の管理や教育なんかをしていて「釘師」という職業の人間であったのであるが部下の失態で会社を辞めることになったり転職をせざるをえなくなったりとしてしまったのであるのだが、定年になり80歳近い年齢となっていてひがな一日を0.2円パチンコに興じて一日一日を過ごしているらしいのであるのだが、とある時に「0.2円パチンコをしているけれども貯金が一億円あるんだ」という言葉を発したことがあったものの一意億円の貯金があってもいつ何時何があるかわからないし貯金しているお金といっても奥さんや子供の為のお金であったり自分の生存中の生活費や色々な出費に備えてのものであったりもするわけでもあるのだから「一億円持っているからといっても偉くないぞ!!」火事にあったり泥棒に入られたりして盗まれてしまったらなんにもならない訳なんだから必要以上のお金があってもいいけれどそのお金を使わなければ宝の持ち腐れでしかないしこれからの余生に余裕を持って暮らすにしても十分と言い切れる額でもないわけだしと言ってもお金の増やし方を知っているわけでもないので「なんもいえね~」としか言えませんけどね。


 でも実際であればお金があれば助かるな~と思っていないわけでないのであるが、他人お財布からお金を出そうとすればかなりの無理をしなければならないから大変である。

 フリーエージェントとして何が出来るのか?という所に視点を向けるとただ格好いい格好をしてお店の中をウロウロするだけでしかないんだけども来場しているお客様というのは、各が勝手な視点や考えや思いこみを持ってきているのだからその思いこみの部分を利用して勝手な振る舞いをすることにより目立って興味をそそったり人目を引いて特別な人間であるという事をアピールすることによって知人や友人や取引相手やスポンサーとなり得る人物を作らなければならないのであるのだが、品行方正な人間が集まる場所というのは、さわやかな汗を流すようなスポーツの会場とか、お金持ち御用達の社交場とかなのであろうけれども僕の専門的な分野としてはパチンコ店となってしまっているのでかなりな不都合というのが発生する場所であるし皆が皆共で、パチンコで玉を出すことやスロットでメダルを出すということに終始してしまっていてなかなか餌に食いついてくれないのであった。

 

 「パチンコ店に何を求めているのか?」

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