<6>血
人は 死ぬまでに娯楽をしたいから
いつもなにかに熱中するんだろう
幻だと分かっていても 夢だとわかっていても
この幸せも長続きしないことも
すべて感づいていながら 娯楽でそこから逃げるんだ
私だって死にたくない だから殺人に熱中した
人がいなくなれば 殺人の罪もすべて消え失せる
大地を血で染め上げて 狂った頭に血を浴びせかけて
私もまともになれるかもしれないと
無駄なことを考えてしまったんだ 何もないのに
物語をハッピーエンドに する気なんか一ミリもない
全部血で 真っ赤にして
そのまま日は明け暮れる
悪いことは必ず捕まる?
いや、違う 私は捕まってない
だって 警察の概念を消したから
つまらない話 つまらない人生 つまらない地球
つまらない星 つまらない血
死んでしまえばいいんだ
何もかもつまらない 何も血はでない
平和気取ったやつらなんかに 何も理解できないだろうけど
取り繕った幸せなんか いつ壊れるか分からないのに
不安で仕方ない いつ壊れるのか いつ死ぬのか
ならいっそ 死ねばいいのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます