<7>悲劇
嗚呼
出会いもこんな夜だった
真白な息 張り付かせて
闇を支配する 星に向かって
語りかけたんだ
子供のままでいたいから
何も知らずにいたいから
つかの間の幸せに 沈んだんだ
嗚呼
耳鳴りがする 何も見たくない
つらい現実の檻に閉じ込めて 陽だまりでカギをかけるんだろう
闇で出会った僕たちは 手を取り合ってきたけれど
ただ ただ ただ
沈むだけだった
世界で一つの宝石を 探し求めた哀れな人
力尽きた 息を吐いた
倒れこんだんだ
無邪気なままでいたいから
可愛いままでいたいから
つかの間のきらめきに
溶け込んだんだ
嗚呼
視界が霞む 夢も見たくない
淡い青春の幻を見て 絶望したんだろう
闇で倒れた僕たちは 希望を求めてみたけれど
でも でも でも
悲劇なだけだった
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