クビになったVtuberオタ、ライバル事務所の姉の家政夫に転職し気付けばざまぁ完了～人気爆上がりVtuber達に言い寄られてますがそういうのいいので元気にてぇてぇ配信してください～

１５０てぇてぇ・くねぇ『十川さなぎってぇ、陰キャだったんだってぇ』

【アカウント名・めね視点】

十川さなぎとか名乗っている女はワタシの高校の同級生だった。

いつもビクビクしてて気持ち悪かった。

だから、いじめた。

理由は特に覚えていない。

でも、多分なんかアイツはウザかった。

「ひいっ」っていう声が無駄に良い声でウケた。

だからか、声は覚えてた。

そのブイチューバーの声を聞いたのも偶然だった。

好きなアーティストが配信でそのブイチューバーの歌を褒めてたから、そのことコメントしたら拾ってくれるかな程度で聞いた。

歌はまあ良かった。

それで、おすすめに出てきた【悲鳴も美声で心地いいさなぎホラゲ実況】っていうので、悲鳴でも聞いてやろうと思ってみた動画でなんとなくピンときた。

あの子だって。

だから、ちょいちょい気になって動画を見た。

そこそこ人気でちやほやされていた。

その中での話し方とかエピソードとかで確信した。

アイツだ。

どうせオタク共にちやほやされているだけだろうと、たまに見る程度。

それで、丁度アタシの今住んでる福岡でライブやるからちょっと見てやろうと思ってチケットも買った。同級生だし、サインの1つでももらってやるかと思って。

その程度。

だけど、ある日アイツが音楽番組に出て、アタシの推しにべた褒めされてたのは許せなかった。

だから、彼に教えてあげた。

あの子、めっちゃ陰キャで気持ち悪かったよって。

そしたら、めっちゃ広まって気持ちよかった。

それからもちょいちょい流してやったけど、あの子見てるかな。

ライブ来れるかな、知らんけど。

来なかったら来なかったでウケると思って、ライブ会場にわざわざ足を運んでやった。

やっぱオタクばっかだった。

途中でぶつかったヤツも「あ、え、う」っていうしかできない気持ち悪い奴だった。

そんなライブで、

『みんなぁあああああああああ！　今日は来てくれてありがとう！　今日も一緒に高く！』

「「「「「「「「「「「『とぶぞぉおおおおおおおおおおお！』」」」」」」」」」」

アイツは中心にいて、アタシはそれを見上げてた。