第14話 最後の会話

「残念だったね……」

 私はマミに声をかけた。


 マミの再提出レポートはF判定。

 実際に『判定不能のF』をつけられたレポートを初めて見た。


「何がいけなかったのかさっぱりわかんないよね?」

この期に及んで真美は強気だ。


「やっぱりタイトルじゃない?」

私は恐る恐る指摘してみる。


「『異文化交流の基本的コミュニケーションは体当たり☆』どこがいけないのかさっぱりわかんないよね?」


「うーん、マミはボディランゲージで全てを語り尽くせちゃうからねぇ……」


 食堂でそんな会話を交わした数日後、マミは突然失踪した。


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