第3話

 今回は映画監督ジョン・ジョンジョンソン監督にインタビューしました。公衆電話から自宅に電話をかけてインタビューしたので、お金をいっぱい取られて嫌でした。英語がわからないので、適当なサイトとか使って翻訳して、文字起こししました。頑張りました。


―よろしくお願いします。


ジョン:「よろしく。ジャパンからインタビューを受けるのは最高です。とっても私らしい答えを出せると思います。光栄なのです」


―最新作「ウォーターオブウォーター」。日本でも人気です。


「素晴らしいことだと感じます。非常に光栄なことです。ありきたりな表現を使うことに抵抗を感じます」


―本作は、どういった映画ですか。


「真実を述べるなら、本作は骨太な人間ドラマの連続です。基本的に、下半身の描写に拘泥しています」


―これまでのジョンジョンソン映画とは作風が異なりますが、これはどういう意図でしょうか。


「私はワイフが大好きです」


―撮影は大変でしたか。


「私のワイフが作る料理は最高です」


―次回作の構想などお聞かせください。


「ワイフの作るパエリアです」


―日本は楽しかったですか。


「ワイフとはナイアガラの滝で出会いました」


―好きな日本映画はありますか。


「ワイフです」


―ありがとうございました。


ジョン・ジョンジョンソン:1967年生まれ。「水と水」でデビュー。官能的な世界をクレイアニメで描く。「水っぽい」でアカデミー賞全部受賞。「水みたいな水」は日本でも山陰地方を中心にヒット。全身全霊、新進気鋭の監督である。離婚歴多数。


インタビュアー、山山田山吉:洋画マニア。2008年に単身渡米するも、英語が分からず二日で帰国した実績を持つ。洋画を年に二、三本観るほどの熱狂的な洋画ファンである。好きな映画は「となりのトトロ」。


編集後記:ジョンジョンソン監督のインタビュー。非常に胸打たれるものがありました。彼の作品はまだ見たことないのですが、帰ったら予告編だけでも見たいと思います。監督、ありがとうございました。


ジョンジョンソン監督作品リスト

1970年「水と水」

1970年「水みたいな水」

1972年「水らしきもの」

1972年「水かもしれない」

1972年「水っぽい」

1973年「水である可能性が高い」

1973年「水だという確信は持てない」

1973年「水だったらいいな」

1973年「一旦飲んでみようかな」

1973年「何か濁ってないか」

1973年「飲んでいいやつなのか」

1973年「水だよな」

1973年「いつの水これ」

1973年「古い水だったら嫌だよ」

1973年「水だよね、ねえ」

2005年「あの時飲まなければ良かった」

2005年「本当に後悔してる」

2010年「未だに腹痛い」

2018年「ウォーターオブウォーター」

 次回作は「思えばその水にはボウフラが湧いていた気がする~後悔の30年~」になる予定。「違法アップロード映画サイト」にて独占配信中。

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