　この作品を読んだ多くの読者は意味が分からないと言うでしょう。

　かくいう私もこの作品を理解しているとは言えません。

　なんせ意味が分からないのですから。

　でもその意味の分からなさが面白いんです。

　支離滅裂な会話。

　唐突に登場するキャラクター。

　矛盾する描写。

　何の説明もない固有名詞。

　一歩間違えばシュールギャグ。いえ、人によってはそう受け取るでしょうし、それを否定しません。

　しかし卓越したワードセンス、心地良いテンポ、怒涛の勢いは作者様の実力と計算によるもの。気付けばぐいぐいと読み進めてしまいます。

　自分から絶対に出てこない発想に振り回されるのが楽しくなっていました。

　面白さは保証出来ませんが、刺さる人には深く刺さる。そんな作品です。

　興味ある方は読んでみてください。

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