前のエピソード――【027】これは供養の物語ではない。彼女は今も「生きている」のだから。

　かわいい！　あざとかわいい！　そんな可愛くて声が良くてついでに顔もいいヒロインと、おっちょこちょいでオタクなヒロインの百合ラブコメです。

　二人の視点が交互に読めるのですが、二人ぶんの心情、ときめきが味わえて超おトク。あざとヒロインの胸のうちも、オタクの限界っぷりも全部わかってしまいます。

　ここまでかなり強調してきましたが、また言わせていただきます。このあざとヒロインは最強だと。声の良さを生かしている子なのですが、勝手に声を当てはめて遊ぶ、という気持ち悪い遊びをしてしまうくらいには、かわいい。そのかわいさゆえに相手役（百合なのでこちらもヒロインですね）のオタクぶりにも説得力が生まれてしまうという構造。そりゃ推すしかねーわ、こんなかわいい子。

　嫌みなキャラも登場せず、ひたすら二人の恋愛模様で話が進むのでストレス展開が苦手な方も安心です。推しとラブコメするといえど別にオタク側がストーキングするとかではなく、ひょんなことで出会ってしまう、という話なのでそこもご安心を。

　あざとかわいいヒロインが好きな方、百合が好きな方、明るいラブコメが好きな方にオススメです！