第2話 いつメン

 学校の中庭、友達になった彼と私の話をする。

「春は何組?」

「2組の子に掃除当番だるいねって話されたから2組だと思う」

「春は何部?」

「思い出せない…けど1人が好きだから部活には入ってないと思う。」

「今朝のご飯は?」

「卵かけご飯。」

「それは覚えてるんだ!」

 笑ってる彼を見てるとこちらもつられて微笑んでしまう。

「春!日向!」

 少し離れた先から私達を呼ぶ声と共に2人の男女が駆け寄ってきた。

「春ちゃん、記憶戻った?」

「ううん、まだ。」

 男の子の質問に私は答える。

「そっか…春、あたしは高井美姫(みき)」

「俺は平野晶(あきら)」

 美姫、晶はそれぞれ自己紹介をした。

「俺たち、いつメンなんだ。」

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