第42話 義妹
「えっ、
「うん、今度の土日に来るんだ。」
真成君の、長い、長い話を聞き終わって呆けていたら義妹さんの来訪を聞かされた。
「急だったからゲストルームの予約が取れなくて、駅前のビジホを取ったからね。」
「そうか〜、真成君もビジホにお泊りするのかな?」
「ん〜、多分『別れ話』になると思うからそうなると思うんだ。」
「???別れ話?」
「うん。まだ『許嫁』だから。」
「さっきの話の『許嫁』って、その義妹さんなのね?」
「うん、高校生と中学生が同棲してるなんて対外的に余り良くないから表向きは『義妹』って事にしてあったんだ。」
…………………………不味いかもしれないな?
義妹さんはさっきの話からすると、まだ真成君の事を諦めてないと思えるからね。
3年以上同棲していたんだからね。
ニブチンな真成君の事だから義妹さんがアプローチしてても気が付かずにスルーしてただろうからね。
彼女は多分、『勝負』しに来るんじゃぁないかな?
緊急事態だね。
真成君の
最悪の場合、私じゃあ勝負にならないかもしれないからね。
私一人で考えるよりも、『共通の敵』がいる以上は共闘したほうが良さそうだからね。
常に真成君に密着してるらしいからね。
「真成君、明日の予定は?」
「う〜ん、3限まで履修登録するから帰りは今日よりも早いかな?」
ならば、その後に何とかコンタクト取らないとね。
「私も3限までだけど、少し用事があるから遅くなるかも。」
「ん〜、了解。晩御飯は用意しておくね。」
「お願いね。今日はもう遅いからおやすみなさい。」
「うん、おやすみなさい。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます