第26話 ?!
湯船で体を温め、ボディソープで念入りに清めた体をシャワーで洗い流し、フカフカのタオルでサッと拭き取ってから、わざと、半ば濡れたままの素肌にそれを纏います。
それは、姉から渡された、パジャマ!
渡された時には、絶対に使わないと誓ったほどの、恥ずかしい一品。
勝負下着ならぬ、『勝負パジャマ』!
まさか、これが、役に立つ日が来るなんて。
下は、肝心な処が透けてます!
上も、敢えて胸が強調されていて、全体的に薄々な生地で出来ています。
濡れた素肌に程良く張り付いた生地が、私の女らしさを強調してくれていることでしょう。
鏡に映った私は、別人?
恥ずかしい?
考えてはいけません!感じるのです!
さあ、胸を張って、堂々と、行きましょう!
冷蔵庫からレモンウォーターを取り出し一口含んで、気合を入れます。
真成さんから、認められたのですから、自信を持つのよ!京佳!
リビングでは、真成さんが待ちかねていることでしょう。
よしっ!では、いざ出陣!
待ちかねたのか、ソファで俯いていた彼の前に立ちます。
顔を上げた彼の、伸ばされた手を取ると、いきなり膝の上に座らされて抱きしめられました。
私が言うのもなんですが、大胆ですね、真成さんは。
唇を奪われ、程よくスキンシップした後、彼が挙動不審になりました。
真成さん?私、何か、間違いましたか?
私は初めてなので、お任せで、お願いしたいんですけど?
何かを訴えたいようですが……………
どうしたのですか?
ためらいがちに、彼の口から、飛び出したのは…………
『君は…………おっ、女の……こ………だったんだ?』
「………………………はぃぃっつ?!」
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