第18話 初めての朝
今日も、日の出前に目が覚めてしまう。
昨夜買ったホテルブレッドをトースト用に切り分けましょう。
桜井さんの好みの厚さがわからないけど、まあ6枚切りより少し厚めぐらいにしておこう。
二枚でいいよね?
彼は身体の線が細いから、たくさん食べて貰いましょう。
コーヒーを落としていると、桜井さんが起きてきました。
早起きですね?良いことです。
「おはようございます。昨日は色々とありがとうございました!」
「おはよ〜っん??…………………よく眠れたかな!」
桜井さんは、何故か昨日と同じ厚手のパーカーを着ていましたが、アパートに他の服を置いてきてしまったのでしょうか?
細目の身体を見せたくないとか?
まあ、もう少し親しくなってから尋ねましょうか?
聞かれたくないことも有るでしょうからね!
「チーズトーストと、ハムエッグとサラダでいい?コーヒーはカフェオレかな?ブラックとかかな?」
「あっ、ありがとうございます。カフェオレでお願いできますか?」
「牛乳タップリにしておくね?今日の予定は決まってるのかな?」
牛乳を温めながら、会話しながら、手早くサラダを仕上げます。
「午後の履修登録したら、教務課で奨学金の申込みをして、アパートに行ってクローゼットに忘れた服と靴と残してある小物を回収してきます。その後、不動産屋さん行って解約手続きかな?」
「目玉焼きは堅焼き?半熟?僕はレンタカー返しながら行きます。お昼御飯の予定は?」
「半熟で!!
ん〜、奨学金の申請通るまで手持ちが心細いからパンでも買おうかなと………」
「よし、じゃぁ今日はサンドイッチ作ってあげる!」
「ぇっ?チョット?それって……良いんですか?嬉しい!」
早速、パン切りナイフで4枚薄切りスライスします。軽くトーストしたら、からしマヨ塗ってハム・厚切りチーズを挟んでラップに包んで半分にカット、折りたたみ出来るコンテナプラパックに詰めて保冷剤入れて完成!
耳付きのままなので、見掛けよりもボリューム有ります。
お腹いっぱい食べましょう!
決して太らせたい訳ではありませんからね?
保温スープマグを用意してお湯を入れて粉末コンソメスープを一袋添えて。
はい、丁度ハムエッグも焼き上がりました。
「はいどうぞ、プラパックは持ち帰ってね!」
「凄い、手際が良すぎる!」
「もっと褒めてくれても良いんだよ?」
「凄い、凄い、すご〜い〜っ!」
「はっは〜っ!明日からは朝食作り、手伝ってね!ところで、今日帰ってきたらルームシェアのルールや約束事を打ち合わせようか?
晩御飯の用意は、要るかな?」
「はいっ!お願いします!」
「じゃ、朝御飯にしようか?いただきま〜す!」
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