応援コメント

第9話 ⭐とある放課後⭐」への応援コメント

  • 初めまして。
    この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。

    一万字ほど拝読致しました。
    青春やコンプレックス。そうした作中での重要な要素が、丁寧に開示されていた序盤だと思います。主要登場人物二人の心情をそれぞれに分けて描写されていたり、他のクラスメイトとの温度差が端的に表現されていたりと。二人の人物像を把握しやすい構成となっていました。本作がキャラクターで魅せる小説であるのならば、その狙いは十分に読者に伝わっていたことかと思います。

    気になった部分は二つあります。
    一つは文章表現について。読みやすさに定評のある作品のようですが、その一方で文章表現を犠牲にしている風に見受けられました。まるで報告書であるかのように乾いています。誰かの行動を書き、心情を書き、また次の行動へという流れが続きます。これ自体はおかしくないのですが、情景描写及びそれを用いた心理描写が足りません。そのために教室や家路といった場面がぼやけて、人物たちの言動に作り物感が増しています。なので、まずは場面の描写を増やすことをオススメします。間取りや家具の配置、空気感、窓に差し込む陽光、影や埃の具合など。場面の解像度が上がれば自然と人物たちに厚みが生まれ、作品全体のクオリティも一段階向上します。

    もう一つは小説の基本ルールについて。これは取り入れた方が作品の体裁は整います。公募などのコンテストでは、小説の基本ルールが守られていない時点で選考から弾かれることはままあります。本作のタグには公募名があったので、作者様が真剣に入選を狙われていて且つ修正が間に合うのならば、手直しすることを強く推奨します。以下が大まかなルールになります。

    ・改行後の段落初めは一字下げる。
    ・普通の会話文の場合は『』ではなく「」を使う。
    ・「」内末尾に句点(。)は原則不要。
    ・「」内文末を除き、感嘆符(!)や疑問符(?)のあとは一字空ける。
    ・余韻や含みの表現は句点(。)ではなく、三点リーダー(…)を偶数個で使う。

    以上になります。
    作者様の創作活動の一助となれば幸いです。

    作者からの返信

    島流しにされた男爵イモ様。

    初めまして、綴です。
    貴重なご意見を頂けてとても嬉しいです。

    この物語は私が初めて書いたものです。
    まだまだ未熟で、知らないことも多いまま作品を少しずつ書いています。
    感想のコメントなどは頂けるものの、どうすれば作品がうまく書けるようになるのか、私には何が足りないのか、迷子になっていました。
    今回、企画に参加させて頂いて良かったです!

    改善すべき点がはっきりと記述されていて、自分の未熟さを知る事ができました。
    本当にありがとうございます。
    感謝の気持ちでいっぱいです。