さいごのげつがというのはさいごのげつが
バブみ道日丿宮組
お題:優秀な祖母 制限時間:15分
はじめまして、こんにちわ。
祖母が娘になりました。
うん、頭おかしい人じゃないからね。本当のことをここに書いています。
正確には祖母ではないみたい。
ずっとずっと昔から、一族の隠れ長として生きてたみたい。
そんなことを高校生になった私に突然告げてきた。
いやはや、おかしい。
おかしさしかない。
かといって、高校生に大きな娘がいるのはおかしいので、幼児化した。今までいた祖母の存在はなんとか能力でわからなくなったという。
本当に便利なもので祖母の姿かたちはどんなサイズにもなれる。なんでも受精卵まで戻れるとかなんとか。なんていうか細菌兵器になれるのかと思うと、祖母は最強に思う。
祖母だけを殺すワクチンとか絶対に作られないだろうね。
なにせ細菌兵器は拡張しない個体であるから、特定されるということもないだろう。
で、学校に祖母を連れてくことになり……。
いろいろと友だちに聞かれ、先生には呆れたものを見る目をされた。
家には家族は誰一人としていないので、世話ができないといろいろいって許可してもらった。
祖母はもう知性が大人なので、トイレ行きたいときとか、ご飯のとき以外に騒ぐことはない。私と一緒に授業を受けてる。
友だちは可愛ければ全て良しというのか、祖母を受け入れてもらった。
祖母の食事は血だ。
それも血を受け継いだものの血を吸う。
ちなみに血を吸いすぎて両親が死んだとかではない。
普通に捨てられたとのこと。
もともと捨て子だった私を両親が拾って、両親がさらに捨てる。
それで祖母は私を探すのが大変だったらしい。
とはいっても、幼児ぐらいから祖母とは一緒だったので捨てられたという記憶はほとんどない。
そこらへんを思い出せるように記憶をいじってももらえるらしいが、もういない家族は家族ではないので遠慮した。
私の家族は祖母だけ。
祖母の子孫たちは結構な数がいるらしい。
あったこともきいたこともない家系だった。
ご飯として血を吸われるのは小さい頃からあった記憶がぼやぼやだったのは、祖母がそういう能力を使ったからとのこと。
今後も意識をなくすかどうかを聞かれて、私は意識があるときにしてもらうことにした。
生きてる実感というのがすっごくわく。
親のようであり子供のような存在。
それが私にとっての祖母だった。
さいごのげつがというのはさいごのげつが バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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